こんにちは、あぐです。

 

 

 

自分を変えていくのは結構難しいと思うのですが、どうですか?

 

ベビーステップから始めて習慣化するとか、

啓発本を読みまくってものすごく意識を持つとか。

 

根性のある人だと比較的簡単に習慣化したり、自分を変えやすいのかもしれませんが、

私のようにめんどくさがり人間だと、なかなか難しい。

 

まあまあ沢山本を読んで、色々考えて、それなりに社会に順応して生活してきました。

自分の考えはごく一般的で、社会からはみ出すこともなく秩序を持って生活していて、

それで特に問題がなかった。

 

そうなると、その考え方が大きく変わることって、人生の中で滅多にないことなのではないかと思います。

 

それは、年を取ればとるほどその傾向があるのではないかと思う。

考えも固定化されてくる、というか、凝り固まってくる傾向にあるかなと。

 

 

少なくとも、私はそうでした。

今まで生きてきて、大きく考えが変わったきっかけとなったのは、2回。

 

 

1回目は、

24歳の時に2年間中国に留学した時。

 

これは、若かったのでまだ柔軟性のある考え方だったというのもあると思うし、

当時は今の近代化された中国とは全く別物の、まだまだ発展途上の中国だったので、

日本とは全く違う世界だったからというのが大きいと思います。

加えて、現地で、これまで出会ったことがない考え方をする人に出会えたことも大きかった。

 

 

もうこの後、こんな経験をすることはないだろうと思っていました。

 

 

そしたら、30歳も過ぎて、

きた!!!

 

それも、前回の中国の

「世の中の見え方や考えが大きく変わった」レベルでなくて、

私の考え根本から変えましたレベル。

 

大きな地雷が落ちた後に、気付いたことでした。

というか、私自身は変わっていないのに、これまで見えていた世界が変わってみえてきたのです。

 

 

そのすべてを記事に書くことは、私の文章力ではとても難しいので、

今日は、中でも私に衝撃だったこと1つを書きたいと思います。

 

あまりのショックさや、気付いた時の衝撃は、私の文章力では伝わらないとは思いますが、

書かれていることの100倍くらいのショックがあったと想像しながら読んでいただけたら嬉しいです。

 

 

昨日の記事の続きです。

 

 

 

 

②ライトくん(6歳 男の子。ダウン症&心臓疾患。夜間在宅酸素)

 

これは、もう以前も記事に何度か書いていますが、

ライトくんの誕生は、私の人生を180度変えたくらいの衝撃でした。

 

 

生まれてから、ダウン症であること。それから重度の心臓疾患であることがわかりました。

(1ヶ月以上色々検査しても心臓の疾患の原因がわからなかった)

 

 

「私の人生終わった」と、本気で思いました。

生まれて初めてそう思いました。

 

この絶望が一生続くのだろうか。

全てがリセットしてほしい。

現実逃避の毎日。

暗闇でした。

 

そんな絶望の中で生きていた時間に、それまでまったくこれっぽっちも感じていなかった、気付きが沢山ありました。

それまでは当たり前すぎて、信じ切っていて、見ようともしなったのかもしれないし、

気が付きもしなかったのかもしれません。

 

いずれにせよ、みじんも、気付いていなかった。のです。

 

 

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こんなにかわいかったのにね猫あたま

 

 

 

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私は、中学生の3年間、夏休みに施設にボランティアに行っていました。

泊まりだったり、通いだったり。

児童施設、老人施設、身体障がい者施設、知的障がい者の施設。

 

 

高校に入り、休みも毎日部活があり、施設通いはやりませんでしたが、

出かけた先に障がい者の方が作った製品とかが売っていると(公共施設とかイベント会場によくありますよね。コップとか、お菓子とか、手芸作品など)

必ず立ち寄って、お小遣いがあれば買っていました。

 

 

大学は社会福祉学部。(その頃は福祉部が花形と言われた時代でした)

国家資格の社会福祉士に合格し、老人施設で相談業務を担ったり、

その後、留学した後、また大学で勉強をするのですが、

結局、市役所に入庁して、ずっと福祉畑で働いてきました。(異動の希望が全然通らなかった)

 

 

余談ですがおばけくん

結婚式に参列してくださった方々へ、お見送りの時に渡すプチプレゼント。ありますよねニコ

 

私は、勤務していた市役所内にあった福祉ショップのクッキーがとってもおいしくて大好きだったので、その詰め合わせをプチプレゼントに選びました。

ある程度の人数お呼びしたので、

〇多くの方が、障がいのある人の作っている製品を知ってもらえる機会になってほしい

〇障がいのある人が働く福祉施設でも、こんなにおいしいクッキーが作れるんだと知ってほしい

〇かなりの人数分のクッキーを発注をしてもらったので、施設で働いてる障がいのある人たちの利益になったり、沢山の注文を喜んでくれたら嬉しい

 

などと考えての選択でした。

 

 

長々と書きましたが、

つまり何が言いたかったかと言うと、

 

こんな感じで、少なくとも、福祉に関わりがなくて興味のあまりない人よりは、

福祉に対しての意識はあったし、理解もあったつもりでした。

自分では。

 

 

そして、自分の中ではそれに対して偽善じみたつもりはまったくなかった

純粋に、私のできる範囲でなにかやろうと思っていた。

 

つもりでした。

自分では。

 

 

 

でも。

 

気付いたんです。

ライトくんが生まれて、初めて気付いたのです。

 

 

私は

障がい者に差別的な意識があったんだと。

 

 

だって、

ライトくんがダウン症で生まれてきて、私の人生が終わったと思う。

 

なんで私のところに障がいのあるこどもが。って思う

 

 

それって、完全に障がいのある人のことを差別している、

差別して考えてきたってことだということに

気付いたのです。

その時初めて。

 

 

だって、もし差別意識がなかったら、

障がいのあるこどもが生まれたって、全然大丈夫で、人生終わったと思うほど絶望感を感じるはずがない。

 

 

 

結局、私は、

自分は障がいはない。健常者だ。

という思いが根底にありながら、

 

健常者障がい者を支援するみたいな気持ちで接していたのではないか、

 

無意識ではあったけれど、私の心の奥底にそういう差別的な意識があったのではないか。と、

 

ライトくんが生まれて、自分が障がいのあるこどもの親という立場になって初めて、気付いたのです。

 

なぜなら、当時の私にとって、

「ダウン症の子どもを持った私」は、「自分も障がいのある立場になった」と同じ感覚だったからです。

(この感覚は多分理解してもらえないだろうとは思いますが。)

 

 

 

自分ではこんなに福祉を理解している、

障がいのある人を見かけたら声をかけて手助けしている。

障がいのある人の気持ちを理解しようとしていて、理解できているつもり。

何か役に立っているような気になっていました。

 

なのに、

 

私は本当は偽善者だったのではないか。

 

自分は、「障がい者じゃないから」と、心の奥では、他人事で考えていたんだ。

 

これに気付いてしまったとき。

これは本当にかなりショックでした。

 

 

ライトくんが、ダウン症という絶望感。

 

そして、気付いてしまった自分の心。

 

書きたくはないけど、その時私は、醜い心だと思った。

 

 

 

そして同時に気付いたのです。

 

 

 

「普通は」とか「一般的には」

が当たり前の世界で生きていたな。と。

 

 

なにかあったら

「ふつうは、○○だよね。」→そうでないものは変だよね。と無意識のうちに排除していた。

 

なにかあったら

「一般的には、○○だよね。」→一般的でないものはおかしいよね。変だよね。やるべきでないよね。と決めつけていた。

 

 

それまで思いもよらなったのです。

 

でも、普通ってなに??

一般的ってなに??

 

ライトくんが生まれて、初めてしっかりと考えました。

 

生まれて初めて、

それまで私の考える、

「普通」「一般的」から外れてしまったから。私が。

 

 

普通の子どもの親で、

一般的な子どもの親で、

はない。

 

 

でも、普通ってなに??

一般的ってなに??

 

普通なんてないじゃん。なにが基準?

一般的って何?

 

それって、そういう言葉でくくって、そうでないものを排除しようという心があるんじゃないの?

そして、その気持ちが私の中にもあったんじゃないか?

 

 

苦しい気付きでした。

 

でも、たぶんライトくんが生まれてこなかったら、

私は一生気付かないまま、気付いたとしても上辺だけ。

 

そして、このままずっと

「普通はさ~」とか

「一般的には、」

とか言っていたと思います。

 

そしてそういう考えをして、自分と違う考えや価値観、物などを無意識で、心の奥底では排除しようとしていたのかもしれません。

 

 

今でももちろん、自分と違う考えや価値観、もの、人などがすぐ受け入れられるわけではありません。
 

でも、以前と違って、自分と違う考えだから違う!とか嫌だ!とかおかしいよね!とかではなく。

 

いろんな考え、人がいるんだなぁ。

それぞれみんな違う考えがあって、その人なりに一生懸命考えて生きているんだなあ。

私とは違うけど、そういう考えもあるんだな。

という気持ちをまず持つようになりました。

 

 

 

 

これから先の人生で、何か起こるたびにまた考えも変わっていくと思います。

 

とりあえず、ライトくんのおかげで、

ようやくこのレベルまでなんとか来ましたアセアセ

 

 

まだまだ修行中。

ライトくんにより、まだまだ人生の修行は続きますが

がんばりたいと思いますニコ

 

 

 

おかあさん、まだまだ修行中だよ。がんばります。

 

 

 

 

長くなりました。

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

いつも見に来てくださり、ありがとうございます!

 

<ライトくん 6歳3ヶ月>