八ヶ岳(今は別荘)の話。


八ヶ岳には地続きで300坪なる畑があり、以前米を作っていた。

畑と書いたが、米を作っていたわけで、実は田圃だ。


米は水の管理が大変で、1週間に1回しか行かない別荘となると、

米作りは難しい。


で、考えたのが小麦作りである。

小麦はパンにもうどんにもパスタにも変身する。

米の代わりになる穀物、それこそが小麦だ。


ぼくの実家は埼玉県所沢市で、

ぼくが小学生の頃は、ばあちゃんに連れられて

小麦の「麦踏み」なる行事を強いられていた(余談)


なので、一応小麦作りのベースはあるが、

そうそう簡単にはゆきそうもないが、

今年は小麦を作るのだ(固い決意うさ

衛星放送BS日テレ月曜日20時から、

『イタリア小さな村』という番組がある。


まず、観光では訪れないだろうという

イタリアの小さな村を紹介している。


ナレーションが三上博でなかなかいい。


BSデジタルだから画像がいい、

ナレーションがいい、

加えてBGMがいい、


素朴という表現がぴったりな村人の生き方を描くことが多く、

たとえば村一番のトラットリアの一日、

靴作り職人の部屋、

漁師、羊飼い、農家の生活、家族などなど、


村ならではの、そして今の日本にはない

人と人の、信頼とつながりから生まれる関係がいい。


そして、こんな村なのに

村人が田舎臭くない、ださくない、貧しそうではない

おしゃれで、綺麗で、豊かなのだ。

何が豊かかというと、

家が美しい、部屋が美しい、無駄なものがない。

日本みたいに使い捨ての家具などない。


食事が豊かで美しい。

インスタントがない、自家製でである、照明がいい。


服装がカジュアルなんだけど着こなしがうまい。

国民性か?


イタリアの田舎は明らかに日本とは違う。

ここで暮らしてみたいなと思う、思わせる。


いつかぼくも・・と思う。


景気がいい頃に建てた別荘がある。

場所は八ヶ岳。


地下室にアップライトピアノとドラムセット、

エレキギターが置いてある。


ピアノは2週間前に調律したばかりで、

今週は雪になることはわかっていたけど、

そうしても弾きたくて田舎へ走った。


曲はアンドレギャニオンの「めぐりあい」

40歳の時にピアノの先生について

5曲限定で覚えたうちの1曲。

(バイエルは55番でくじけた)


しばらく弾いていないので思い出せない。

譜面で思い出すのは面倒なので、

何回も弾きながら、

1時間かけてやっと

指が思い出してきた。


外は一面の銀世界。至福の時だ・・・