月一 | 喜劇 眼の前旅館

喜劇 眼の前旅館

短歌のブログ

だいたい月に一度くらいは更新する。
前回お知らせしたUst当日から数えて三週間以上たっております。
内容についてはアーカイブが残っているのでそれをご覧いただくとして、私も家に帰ってから動いてしゃべる自分を初めて見たわけですが、あんなに猫背だったとは知らなかった。たしかに今コタツにいる私はひどい猫背だけど、それはコタツのせいだと思いこんでいたふしがあります(「猫はコタツで丸くなる」が洗脳したから)。じっさいはカラオケボックス(当日の会場)でも猫背だったし、たぶん寝てるとき以外はつねに猫背で、それが私の基本姿勢なのでしょう。
出演者の一人、佐々木あららさんの電子書籍の歌集(『モテる体位』『モテる死因』)を事前に読ませていただいてて、その感想など当日話す機会があるかと準備していたけど、なかったので今書くと「床屋が洗髪で『かゆいところありませんか?』と訊かないプロフェッショナリズム」のようなものを佐々木あららさんの歌集からは感じました。つまり自分の椅子に座った客の痒いところはすべて知っている、わざわざ訊ねるようではプロとはいえない、というプライドに裏付けられたストイックなプロフェッショナリズムがそれです。併せて読ませていただいた、やはり電子書籍の句集である石原ユキオさんの『俳句ホステス』をくらべると、こちらは「かゆいところありませんか」「ここどうですか?」「ここもかゆいんじゃないですか?」そう矢継ぎ早に訊かれながら目や鼻の穴に床屋の指がばしばし飛びこんでくる、その「飛びこんでくる指」の不規則さじたいが魅力でありサービスであるような作品だと思いました。短歌と俳句というジャンルの違いが関係あるかはわからないけど、なにか両極端というか、ものすごく対照的な二人の作品だと思った。
ほかにも念のため当日準備してた話のネタがいくつか使わないままあるので、いずれここで書くかもしれない。