シャンプー | 喜劇 眼の前旅館

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短歌のブログ

ハル・アシュビー「シャンプー」(1975)。おもしろかった!! どんよりしてた気分を晴らすような映画だと期待して見たわけじゃないけどちょっと晴れた。ウォーレン・ベイティが羽賀研二みたいだった。女のことしか考えてないがゆえに結果的に目がやたらと澄んでてモテモテで、であるがゆえに誰にでもやさしくて誰にもまったく執着しない(愛がない)主人公がほとんど博愛的に映画全体に幸福感とユーモアを振りまいていく。それがパーティーの場面で最高潮に達したあと、だんだんとニューシネマ的な寂寥感に取って代わられていく感じに胸が締め付けられるものがある。傑作だと思う。