たちつてと・即詠 | 喜劇 眼の前旅館

喜劇 眼の前旅館

短歌のブログ

開始20:39

たしかめに降りてゆくたび階段は頭のなかで月光を弾く
血がとまる針の上がったレコードのように夢から目覚めたように
つららから目をはなせない女たちから聞き取ったかえるのレシピ
手相でも見にいく夜の砂浜へそこにだれかはいると信じて
戸をたたくあれは雨音こえがするあれは言葉をおぼえたケトル

終了21:18