2013/11/10(SUN) : 富山県 黒部ダム周辺

二日目は、まず入善浄化センターに向かい排水処理施設及び風力発電基を見学しました。ここでは排水処理に使用されるエネルギーを風力発電で賄っています。水処理とエネルギーをこのように補填しあうという構図はとても理想的です。

入善浄化センター
水勉強会のブログ-入善浄化センター

あっ、風車!!笑

水勉強会のブログ-風車①

風車を目の前で見学するメンバー。人が下にいるのがわかりますでしょうか?笑

水勉強会のブログ-風車②

実はこの風車、発電量が1.5kWhという小型のものだったのですが、実際に風車の真下に立つと、ビュンビュンとけたたましい音をたて回転している様子はとても威圧的で少し怖いくらいでした。
再生可能エネルギーとして期待されている風力発電ですが、仮に人の住んでいる地域に導入するとなると地域の方々は少し不安だろうなー、簡単に建設するなんてできないだろうなーなどの声がありました。こういった目線でものを見ることができるのもフィールドトリップならではのものです。

入善浄化センター施設内の様子
水勉強会のブログ-入善浄化センター施設内の様子

次に我々が向かったのは杉沢の沢スギです。こちらも天然記念物に指定されています。

沢スギ
水勉強会のブログ-沢スギ

このような貴重な資源が残るのも全力で保全に取り組んできた人々のおかげだとひしひしと感じました。そのような気持ちを持ち続けることってすごいですよね。

その次に我々は日本海からくみ上げた海洋深層水利活用施設へと向かいました。
海洋深層水は料理用の塩、濃度差発電、海水淡水化など様々な分野への応用が考えられます。

まず初めに塩分濃度の異なる海洋深層水を飲み比べました。

水勉強会のブログ-海洋深層水利活用施設

取水ポンプ
水勉強会のブログ-施設内のポンプ

こちらの施設には海水淡水化(脱塩装置)の処理施設、展示コーナーなどがあり、海水取水後の水処理の流れを学ぶことができました。


さて・・・


最後に一行は本フィールドトリップのメインであり、富山県のシンボルである黒部ダムへと向かいました。

下の写真は第四ダムへと向かう途中の「雪の大谷」で有名な室堂です。
バスから降りて見たものは、雪、雪、雪でした!

水勉強会のブログ-室堂に着きました!

積もる雪を前にメンバーは大はしゃぎ!大学院生もまだ雪ではしゃぐようです。笑

水勉強会のブログ-雪の中ではしゃぐメンバー

極寒の中、またもや水を飲むメンバー。
ここの水は昨日の水と味が違いました。水は流れてきた過程によって、水の味も変化するんですね!

水勉強会のブログ-立山玉殿の湧水にて

室堂を出発し、立山トンネルトロリーバスに乗車したのですが、その乗車途中、トンネル内にて破砕帯のしるしがありました。
昭和31年、破砕帯から大量の冷水が噴出し、死者が多数でる困難な難工事となりました。別に水抜きトンネルを掘り、悪剤とコンクリートで固めながら掘り進めるという(当時では最新鋭の)技術が導入され、このトンネルは貫通しました。
この付近の点検坑をあけると今でも大量の流水が確認できるそうです。

そして・・・一行は立山ロープウェイ、黒部ケーブルカーを経て
無事、黒部ダムに着くことができました!!

水勉強会のブログ-黒部ダム①

水勉強会のブログ-黒部ダム②

水勉強会のブログ-黒部ダム③

素人の写真では伝えきれませんが(笑)、まじかで見る黒部ダムは想像以上に迫力があり、とにかく圧倒されました!
途中トラブルもありましたが、実際に見ることができて本当によかったです。

下の写真はGoogleマップで見た黒部ダムの上空の様子です。
これをみるとわかるとおり、黒部ダムは非常に厳しく険しい立山連峰の山奥に建設されています。

黒部ダムgoogleマップの上空写真
水勉強会のブログ-黒部ダムgoogleマップの上空写真

この建設には様々な障害がありましたが、それを乗り越えてこのようなとてつもない事業を成し遂げた先人たちの偉大さを再度感じることができました。

ダムカードも無事ゲットできてよかったです。笑

水勉強会のブログ-黒部ダムダムカード

vol.3に続きます!