こんにちは




今回は初の銀魂ネタです^^


銀魂を知らない方には話が通じないと思います汗ッ


ごめんねw







さて、アメンバーさんの桜福ひので@山崎♪さんの企画で


【銀魂★はぴば企画|沖田くん誕生日を祝うんでィ】


という7/15までの企画に今更ながら参加させていただきましたw


期限は切れているんですが、今日中にUPできてよかった!!



桜福ひので@山崎♪さん、お誕生日おめでとう!!


こんな駄文で申し訳ないんですが贈らせていただきます!プレゼント





では、はじまりまーすwww






あ!宮城編を期待してた方はごめんなさい








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7月8日 午後15時05分 


梅雨の薄暗い空の下、色とりどりの傘が一斉に咲き出した。


その鮮やかな色々の中を、鋭い視線を送り続けている者がいた。


真撰組監察方 山崎 退である。


山崎は4日程前よりこの店で張り込みをしていて、


向かいの駅から出てくるであろう人物を探していた。


が、どうやらこの時間もハズレらしい。


「この時間でもなさそうだな・・・。」


持久戦には慣れている山崎だったが、


4日間も音沙汰がないとなると苦虫を噛み潰したような気分だった。


もしかしたら、偽情報を握らされたのかもしれない。


そんな憶測も頭によぎっていた時だった。


窓先への視線は動かさず、テーブルに置いている手帳をさがしていると、


傘の集団に遅れて現れた意外な顔に気がついた。


「あれ?沖田さん?」


山崎にとって見慣れた顔だが、この場所にはふさわしくない姿に目がついた。


確かに真選組一番隊隊長の沖田総悟であったが、


その姿は見慣れた隊服ではなく、袴姿の沖田だったからだ。


「・・・非番・・・?」


隊服ではない姿にそう思いつつ、しばらく沖田を眺めていた。








「んがーーーー!!うまく焼けないでアルーーー!!」


新八が万事屋の扉を開けて一番に聞こえてきたのがこの絶叫だった。


何事かと思った新八は声のした勝手場の方へ視線を向けると、


目の前に飛び込んできた景色に言葉を失った。


「え・・・」


もともと掃除をロクにしない家主のせいでいつも散らかっているのだけれど、今回は更に酷かった。


壁や床には食材らしきものが散乱し、更には割れた食器や歪んだ調理器具、


屋内だというのに霧のような埃のようなもやがかかっていて視界が霞む程だった。


そんなの薄霞の中で暴れて地団駄踏んでいるのは、先ほど絶叫をあげていた神楽であった。


「あのー・・・銀さん。神楽ちゃん、どうしちゃったんですか・・・?」


新八は悲惨な勝手場の元凶であろう神楽にはあえて聞かず、


居間でいつものごとく机の上に足を置きジャンプに読みふけってる銀時に聞いた。


「あーん?」


この状態が目に入っていないわけではないのに、


銀時の生半可な返答に新八は問い詰めた。


「だから、あの神楽ちゃんの状態ですよ!


ってか、あの神楽ちゃんが勝手場で料理をしてるのも驚きですけど、


あの勝手場の酷さに何もツッコミはないんですか!?


このままじゃ、勝手場がなくなるのも時間の問題ですよ!!」


新八の必死のツッコミだったが、


銀時は読みかけのジャンプから視線を外さずにこぼした。


「・・・なんでも、今日は誰かさんの誕生日なんだとよ。」


質問の答えとは予想もつかない返答に止まっている新八に


銀時は1つため息をもらし、言葉を続けた。


「・・・そいつの為に朝からバースディケーキとやらを焼いているらしいんだが、


うまくいかないらしく、これで3回目か?それぐらい失敗してるらしいんだとさ・・・。」


それを聞いた新八はこの荒んだ勝手場を咎める気持ちが消えた。


いつもなら銀時と一緒に胃拡張女などと言いあっているのだが、


年頃の女の子らしい健気さや友人想いの優しさに胸が締め付けられたからだ。


そんな神楽を見ていたら、いつの間にか銀時が横を通り過ぎ玄関の方へ向かっていた。


「俺は定春の散歩にいってくるから、後はヨロシク。


あ、あと、その失敗作とやらはちゃんと残しとけよ。帰ったら俺が食うから。」


銀時は新八にそう言い残すと、定春を連れて出て行った。


そんな銀時なりの優しさに新八は少し笑い、そして神楽へと視線を戻した。


さっきまで怒りで暴れていた神楽だったが、


どうやら落ち着いてきたらしく、床の上にへたりこんで肩で息をしていた。


「神楽ちゃん、大丈夫?」


新八は神楽の後ろ姿に声をかけたが、神楽からの返答はなかった。


そんな神楽に苦笑いしつつ、勝手場に足を入れた。


「ケーキ作り直そうか。」


優しく言葉をかけたが、神楽が後ろを向いたまま首をぶんぶんと横に振り、


「もう、材料がないアルよ・・・。」


かぼそい声で神楽が答えた。


どうやらこれまでの失敗で材料が足りなくなったらしく、


神楽の言葉と背中から意気消沈しているのが伝わってきた。


その姿を見た新八はフッとため息をつき、


「神楽ちゃんはそれでいいの?」


と、問いかけた。


神楽は先ほど以上に首を横に振り、


「・・・でも・・・」


と、半泣きの声を返した。


「ケーキはできないかもしれないけど、残ってる材料でできるものを作ろう。


俺も一緒に手伝うからさ。」


と、新八は神楽の肩に手を置いた。


「・・・しんぱちぃ・・・」


神楽は新八の優しさに涙を拭いながら、小さく頷いた。








「やっぱり「粗忽の釘」はいいですねィ・・・」


久しぶりに聞いた落語「粗忽の釘」の面白さを改めて噛みしめているのは


真撰組一番隊隊長の沖田総悟であった。


落語好きである沖田は職務中であっても落語を聴いているのだが、


今日は非番ということもありいつも以上に面白く感じられたのだろう。


「・・・さて。」


空を仰いでみれば先程と変わらずまだ雨が降り続いて、


沖田以外はみんな傘をさして足早に駅から去っていく。


「なんでィ・・・」


沖田は傘を持っていなかった。


正確にいえば持っていたのだが、途中攘夷志士に鉢合わせしてしまい、


更にケンカをふっかけられたので仕方なく持っていた傘で応戦したのだ。


沖田にしてみれば非番中に働く気はさらさらなかったし、


その攘夷志士にも興味がなかったので無視しようかとも思ったのだが、


売られたケンカを買わない無粋な人間でもないし、


何より非番を邪魔されたいうことに腹がたった為、いつも以上の殺気をみなぎらせて応戦した。


真撰組内で1、2を争う剣の使い手の沖田なので、


剣が傘に変わろうと大して結果は変わらなかったが、


憂さ晴らしも兼ねて相手が失神するまで叩きのめしていた。


その為、傘はボロボロになってしまい使い物にならなくなったのである。


幸い、最寄駅にも近い場所だったので傘の有無が気になるほどではなかったのだが、


何駅か乗り継いでも降りやまない雨に、少々嫌気がさしていた。


「・・・早く梅雨明けしないもんですかねィ・・・」


と、空をみ上げてため息をついた。











「すいません。すぐ戻るのであの席をとっといてもらえますか?」


すぐに戻るつもりだった為、支払をする時に山崎は店員にそう声をかけた。


店員には事前に張り込みをすることを伝えてあるので了承はすぐ得られた。


「ありがとうございましたー。」


店のドアを開け、山崎は駅の方へ行こうとした。


勿論、沖田に一言と思ったのである。


張り込み中なので動くことはあまり好ましくないが、


沖田も山崎の事情はわかってるだろうし、


もし新しい情報があれば沖田から聞けるだろうと思ったからである。


そう思い、自分の傘をさそうと手を伸ばした時、


視界の端に動く気配を感じとっさにドアの影に身をひそめた。


山崎から向かって右方向から人ごみをかき分けて走ってくる小さめの姿が見えた。


「あれは、万事屋の・・・」


神楽であった。


神楽はトレードマークの紫色の番傘をさし、息をきらして走ってきた。


山崎と神楽は顔見知りの間柄なので姿を隠さなくてもいいのだが、


密偵の癖でつい身をひそめてしまったのである。


「この先に沖田さんがいるから、また揉めそうだな・・・」


犬猿の仲である沖田と神楽の姿を想像した山崎はこのままやり過ごそうとした。


職務中にあの2人のケンカのとばっちりをくうのが面倒だったからだ。


なので、ドアの影に身をひそめと2人様子を窺うことにした。


「・・・やっぱり・・・」


案の定、鉢合わせをした2人は人通りの多い駅前だというのに、言い争いをはじめた。


少々距離があるので何を言い争ってるのかまではわからなかったが、


多分ドSな沖田が神楽に何かふっかけたのが始まりだろう。


「あーあー、あそこだけどんどん空気が冷たくなっていく・・・。


こっちは張り込み中なんだから問題起こされても困るんですが・・・」


と、だんだんと険悪になっていく2人を内心ハラハラしがならが見ていたが、


意外な事に2人のケンカは早く終わった。


言い争っていたのだが、神楽が沖田に何かを投げつけて去っていったのだった。


その姿からして神楽はかなりご立腹な状態であることが予想できたが、


神楽と沖田のケンカが事なきを得ることで山崎は心から安堵した。


2人のやりとりで器物損壊やケガ人続発の被害が出なかったことと、


ここで2人が暴れなかったことで自分が追ってる仕事に支障をきたさないことに安堵したのだ。


「よかった・・・」


山崎は背中の冷や汗がひくような思いだった。


そして、神楽が人ごみに紛れて姿が見えなくなるのを確認しから、沖田の方へ走っていった。


その沖田といえば神楽から投げつけられた包みを確認しているようで、


山崎の存在に気づいていないようだった。


「沖田隊長。」


山崎は声をかけたが、沖田の視線を変えなかった。


そんな沖田のしぐさに違和感を感じた。


「大丈夫ですか?もしかしたら手榴弾か何かですか!?」


神楽の事だから、沖田を陥れる為に手榴弾を投げつけたのかもと思い包みを確認すると


意外な物が山崎の目に映った。


「はっぴぃーばーすでぃ・・・どS王子・・・?」


カードだった。


投げつけたせいだろうかカードは少し折れ曲がり、インクがにじんでいたがそう読めた。


そして、その奥には透明なラッピングバッグが結露で少し曇りつつも、小さなカップケーキが2つ見えた。


多分、熱が冷めきらずにラッピングした為、熱がこもってしまい結露してしまったのだろう。


現状を見て山崎はそう理解したが、そのケーキと沖田と神楽の関係が理解できてはいなかった。


「・・・ここ何日間姿を見ねぇなぁと思ってたが、」


山崎とそういくらも変わらない体格の沖田がそういいながら顔をあげた。


「そういやァ、この駅前に張り込み調査中だったよなァ。山崎。」


沖田はその包みを懐に収めると、山崎から背を向け駅脇の生垣の方に歩き身をかがめた。


「確かここら辺に・・・。お、ありやしたぜィ。」


そしてよっこいしょと何かをかつぎ、山崎の方にに向き直った。


「げぇ・・・」


山崎は顔を引きつらせ戦慄した。


周囲の人間も沖田の姿を見て悲鳴をあげたり、腰を抜かしたりしていた。


自分は何が悪かったのか?何故このようになったのか?


山崎の頭の中にはそんな思いがぐるぐるとよぎったが、


いくら考えても沖田がバズーカの標準を自分に合わせている現状が理解できなかった。


「任務遂行の確固たる信念には頭が下がるぜィ・・・。


だけどなァ、誰が俺の張り込みをしろっていってたんだァ!死ねやぁ!山崎ィィィッ!!!」


沖田の怒声と内臓まで響く轟音を最後に山崎の意識は途切れた。








おまけw




「あ、おかえりなさい。銀さん。」


勝手場の流しで食器を洗っている新八は定春の散歩から帰ってきた銀時に向かって言った。


「あー。」


いつもと変わらないけだるそうな返事と銀髪が、勝手場を通り過ぎてそのまま居間に入っていった。


部屋の中は先程と変わらず散らかっていたが、


勝手場で暴れてた神楽の姿は見えず、代わりに机の上にある小さなカップケーキが目に入った。


銀時はそれを一つとりあげてみると、ふんわりとした柔らかい触感と甘い香りがただよってきた。


「あ。銀さん。机の上にあがっているのが余ったケーキですよ。でも・・・」


勝手場から新八の声が聞こえてきたが、


甘い香りの誘惑にまけて銀時はカップケーキを口に放り込んだ。


そして、片付けを終了した新八が居間に足を踏み入れた瞬間、


銀時は必死の形相でトイレに駆け込んでいった。


「・・・激辛なんですよ・・・」


と、呆れた顔で新八は呟いた。












ひのでさーんLOVE


お誕生日おめでとーケーキ01


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