塾生I君が
いつも決められた時間に来るのに来ない。
欠席連絡もない。
一応、お母さんに
今日はお休みですか?
と、電話してみると
連絡を受けたお母さんもびっくり‼️
いつも通りに家を出たとのこと。
それから、私としても探しようがないので
I君のお母さんからの連絡を待つ。
携帯を忘れて出ている。
そのためお父さんとお母さんと手分けして探しているとのこと。
塾の開始時刻は17時。
時間は18時を回った。
降りる駅を間違えたのかな。
事故に遭っていないよね。
人に騙されて降りる駅を一つ手前で降りたのでは。
(そういうこともあったため。)
玄関のドアが開き
I君が汗をかきながら半泣きで
玄関に立っていた!
まあ!
I君!
すぐにお母さんに電話する。
どうやら、
降りる駅を間違えて次の駅で降り
また電車に乗りかえて
駅から歩いて来た
ということだった。
本人も
どうしたら良いか、連絡も取れず
ただ、目的地の駅まで乗車し
交通手段のない駅から歩いてきたらしい。
大人が歩いても
駅から30分はかかる。
辺りはだんだん薄暗くなってきて
不安と心細さと
降りる駅を間違えたことへの後悔と
彼の心の中はいっぱいだったに違いない。
しかし、歩いたこともない道を
目的地を目指して歩いてきたI君は
私の顔を見て
安堵したに違いない。
それから
I君の親御さんは
できるだけ塾への送り迎えを
されるようになった。
何はともあれ
事故ではなかったので良かった。
世のお母様やお父様方に。
中学受験はとかくテストの結果に一喜一憂しがちですが、それよりも子どもの成績云々の前に
お子さんが中学受験が無事に終われるように
最後まで応援していただきたいですね。