世界史ドリームマッチ 最強キング決定戦「頂点を極める“王”は誰だ!」BSプレミアムより
世界史上“最強”の名を冠するにふさわしい古今東西の覇者たち。もし、世界の英雄たちが一堂に会することがあったら……。
とりあげるのは時代も地域も、とりまく状況もまったく異なる中で活躍した6人の王たち。
「軍略」「統治力」「カリスマ性」「人類への遺産」をテーマに、王たちの能力を徹底検証。最後まで勝ち抜いた王を“世界最強”に認定するという番組でした。
エントリーした英雄は、
アレクサンドロス大王
始皇帝
ラメセス2世
フビライ・ハーン
ユリウス・カエサル
ナポレオン・ボナパルトの6人。
アレクサンドロス大王
古代ギリシアのアレクサンドロス大王は、わずか10年で地中海からインドに至る広大な帝国を築いた。しかし32歳で早逝した。東西交通・経済の発展,文化融合に寄与,ギリシア語を共通語とするなどヘレニズム文化の基礎を置く。
始皇帝
中国・戦国時代の末期、秦王の政は周辺諸国を次々と支配下に収めていき、紀元前221年、遂に初めて中国全土を統一した。以後、王を超える存在として「始皇帝」を名乗り、貨幣・度量衡・文字の統一、交通の整備、万里の長城の建設など中央集権体制での国作りを進める。政治批判の拠り所となる書物はすべて焼き払い、それを批判する儒学者は生き埋めにして殺した(焚書坑儒)。さらに死を極端に恐れた始皇帝は、不老不死の薬を追い求め、生前から巨大な陵墓づくりにも取り組んだ。始皇帝病没後、全国で反乱が起こり、秦王朝はわずか15年で滅んだが、20世紀まで2000年以上続く中国社会の土台を築いた。
フビライ・ハーン
第5代皇帝フビライ・ハーン。日本では蒙古襲来の侵略者というイメーシが強いが、実際には領地を穏やかに支配したと言われる。激烈な後継者争いに勝利しモンゴルの皇帝になると、国名を中国風の「元」として各地の生活や文化を融合した。マルコ・ポーロなど外国の人材も帝国に取り込んで、商業、経済、インフラを整備。近代的な国家経営を行って、世界の海上交易網を築いた名君だ。
ラメセス2世
古代エジプト第19王朝の3代目の王(在位前1290ころ~前1224ころ)巨大建造物に情熱を傾け、現存するものはルクソール神殿とラムセオン(ラムセス神殿)。前者の正面に立っていた2本のオベリスクのうち1本は、今日パリのコンコルド広場に立っている。
ヒッタイトとの長年の戦争を経て、戦争の無益さを感じ平和条約を結んだことで、国際連合にはその時の平和条約を記したレプリカが飾られている。
ナポレオン・ボナパルト
ナポレオンの近代的戦術は今も世界各地の士官学校の教材となっており、特に敵の動き始めた「動的」状態に勝機を見出す戦術は有名だ。戦争だけでなく、世界のビジネススクールでも、机上の戦略ではなく、物事を進行させながら機会を捉える戦い方が、競争の激化するビジネス界で有効だという理由で教えられている。
戦争以外でのナポレオンの最大の功績は、革命が目指した理念を法的に体系化したフランス民法法典(ナポレオン法典)を書いたことにある。ナポレオンは、ただ権力を振るう皇帝ではなかった。ナポレオン法典は過去の封建制を終わらせ、自由、平等、人権を尊重するフランスを築く基礎になっただけでなく、日本を含め、世界各地の近代市民社会の法の規範ともなり、フランス人が自画自賛するゆえんとなっている。
ユリウス・カエサル
カエサルと言えば「ブルータスお前もか」という言葉を思い出すが、この番組内では触れていない。
前77年、元地方長官ドラベラを告発することによって政治生活の第一歩を踏み出した。ついで前75~前74年ロードス島のモロンのもとで雄弁術を学び、前73年には神官に選ばれた。前70年以降は、第一人者たろうという功名心を燃やしつつ、スラ体制の打破を目ざす民衆派の一人としての道を歩み始め、人心掌握術に長けた人であった。
(出典もとはNHK、コトバンク東洋経済 英雄「ナポレオン」没200年の今、猛批判される訳など)
🟣軍力
始皇帝vsアレキサンドロス大王
🟣統治力
フビライ・ハーンvsラメセス2世
🟣カリスマ性
ユリウス・カエサルvsナポレオン
🟣人類への遺産
頂点に立ったのはフビライ・ハーン。
※太字が勝利した王
出演者、本村凌二,ヤマザキマリ,高橋源一郎,カズレーザー,田中麗奈各氏の投票で決まりました。
高校の世界史の授業は音楽と違って楽しい科目でした。大学受験でも世界史をとって正解でした。
実に興味深い番組でした🌦❄️🌫🌧