3月28日、広島国際学院高等学校において

東京大学大学院情報学環教授である
越塚登先生の講演会
「I oT 社会で活躍するには」

がありました。

 
越塚先生のお話はきっと難解なものだろうと
思っていましたが、豈図らんや
堅苦しさはなく、とてもわかりやすく
ご自身の幼少の頃からの話などを
織り交ぜられながらの講演会でした。
 
越塚先生は
「人を評価することが嫌い。
大学生の成績は『優・良・可』に分けられ
『優』を学生の30%以上つけてはいけないことになっているが
70%出したことがある。」
教授なのです。
 
東大の敷地面積は日本の国土の0.08%にあたる
と、数字で示されるとその広さは推して知るべし、
54ha。(国内では13位)
学生数は28253人に対して先生の数は10671人。
2,8人に1人の先生というわけです。
(約3人に1人ですって!)
しかも、20代30代の若い先生が多いのです。
(しかし、学生からは'"さん"づけで呼ばれる。
准教授以上でなければ先生と呼ばれない。)
 
若い先生は学生の中に放り込まれ、
"さん"づけされながら学生達と闘うわけです。
それが東大の教育かな。
東大には役人か大企業に就職希望の人が多いが、
学生のうちに起業する人も多いです。
本郷バレーと呼ばれています。
世の中の成功した人はみなどこかで敗けているのです。
研究は成功するか失敗するかわからないもの。
1勝9敗でも勝率として高く、どんなに成功した人でも、
成功するのに10回は失敗しています。
七転び八起きが出来るだけの精神的なタフさが必要ですね。
子どもの頃、失敗していない人は起き上がることができない。
 
勉強を強制させられてばかりでは子どもは伸びない。

大人が「勉強しなさい」と言うことは一番楽な指導方法。

時間もお金もかけない、自分も努力しない。

ただ思いついたら一言いうだけの「お手軽」な指導では

効果もない。

 

だからこそ子ども時代の悪巧みをススメます。

 

悪巧みには
①企画力、プレゼン力
②仲間との協調性、共感力
③図太さ、タフさ
が必要なので、おおいにたくらみをしよう!
将来役立つたくらみ。
たくらみは一人ではできない。
仲間が必要。
ビジネスも研究も本質はたくらみです。
現実社会に必要な能力がそこに含まれているからです。
 
と、おっしゃいました。
 
越塚先生の推薦図書を挙げておきます・
 
建築家:安藤忠雄氏「連戦連敗」
建築家:隈研吾氏「負ける建築」
ユニクロ社長:柳井正氏「一勝九敗」
高橋秀美氏:「弱くても勝てます」(開成高校野球部のセオリー)
慶應義塾大学教授 中室牧子氏:「学力」の経済学
 
I oT社会で活躍するには
意外に私たちが忘れてしまっている
基本的なところにあるということではないでしょうか。
 
越塚教授を招かれての保護者対象の講演会の間、
小学生諸君には
「プログラミングセミナー」
「こくさいエンス」
と、理数系の体験教室が開かれていました。
 
広島国際学院中学校はなんだか面白そうな中学校だな
と思わせる内容でした。

 

 
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ちゃっかりと、東大教授 越塚先生と(中央)
広島国際学院高等学校副校長 田中先生(右)
と、スリーショットに収まる国広でした。