パイプカズラ | アグリ ナガタ野菜研究室

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東南アジアや南米、太平洋の島々などの旅先で出会った野菜たち

北インドで見かけた面白い植物。

正面

和名はパイプカズラ。

花の形を見れば一目瞭然!

横

学名は:Aristolochia elegans

ななめ

花の大きさは手のひらに載るくらい大きいです。

これウマノスズクサの仲間なんです。

ウマノスズクサはジャコウアゲハの幼虫の食草となっていますが、毒草です。

ジャコウアゲハはウマノスズクサを食草とすることで、体内にその毒を取り込み、外敵から身を守っているのです。


パイプカズラ同様、アオジャコウアゲハの食草ですが、

アーユルヴェーダの薬草としても知られています。


インドではHIVの薬だとか、月経不全症の回復薬だとかされていますが、どうなんでしょう?


面白いのは花だけでなく、種子も面白く、こ~んな形をしています。


種子

ゆりかごのような外皮の中に、薄皮をまとった種子が入っています。

きっと風で揺られた拍子に、風に乗っていくように作られているのでしょうね。
平たい種


植物は動けませんが、このような機能を備え、種子を遠くまで運んでいるのですね。

ちなみに科名のウマノスズクサは、この種子の形が馬の鈴に似ているから付けられたのだとか。