北インドで見かけた面白い植物。
和名はパイプカズラ。
花の形を見れば一目瞭然!
学名は:Aristolochia elegans
花の大きさは手のひらに載るくらい大きいです。
これウマノスズクサの仲間なんです。
ウマノスズクサはジャコウアゲハの幼虫の食草となっていますが、毒草です。
ジャコウアゲハはウマノスズクサを食草とすることで、体内にその毒を取り込み、外敵から身を守っているのです。
パイプカズラ同様、アオジャコウアゲハの食草ですが、
アーユルヴェーダの薬草としても知られています。
インドではHIVの薬だとか、月経不全症の回復薬だとかされていますが、どうなんでしょう?
面白いのは花だけでなく、種子も面白く、こ~んな形をしています。
ゆりかごのような外皮の中に、薄皮をまとった種子が入っています。
きっと風で揺られた拍子に、風に乗っていくように作られているのでしょうね。
植物は動けませんが、このような機能を備え、種子を遠くまで運んでいるのですね。
ちなみに科名のウマノスズクサは、この種子の形が馬の鈴に似ているから付けられたのだとか。