県農業公社(中村世紀理事長)は6日、いわての農業職場見学会を開いた。20代から60代の県内外の就農希望者16人が参加。雫石町や西和賀町の新規就農者を訪れ、経営のノウハウを学んだ。

 雫石町では、盛岡市上田1丁目の藤村和義さん(52)が営むホウレンソウ栽培のハウスを見学。藤村さんは約25年間勤めた県内のスーパーを退職し、10アールの農地に5棟のハウスを設置。6月に就農した。

 藤村さんは就農前後の経営状況や栽培方法などを説明、「まずは基本となる計画を立て、状況に合わせて具体的な内容にすることが大切だ」とアドバイスした。

 参加者は、初期費用やハウスの値段などを質問した。千葉県習志野市から参加した公務員加瀬隆史さん(33)は「将来は東北で暮らしたい。農業の難しさを実感したが、資金面などをもっと学びたい」と話していた。

 このほか参加者は、東京から移住した西和賀町のリンドウ農家や金ケ崎町の県立農業大学校も見学した。

(2007/10/07) 岩手日報