子供のセンター試験以降、心と身体がスッキリしなくなっていた。
原因は結果の不振。
それでも彼は必死で合格出来る可能性のある国立大学、自分のやりたい研究の出来る学部を見つけ出し、今も勉強を続けている。
学校の成績は抜群に良かったので有名私立大学に指定校推薦で行くことが出来たのに信念を貫いて果敢に挑戦した結果だった。
もっと強く指定校推薦を勧めれば良かったのか…本人が辛い思いをしているのではないか、後悔しているのではないか…イヤイヤ、チャレンジして良かったのだ、若いのだから…いろいろな思いが駆け巡る。
しかし
「1年生の時は友達が出来なくてクラスで浮いてた…。」
そう言った息子の言葉でハタと思い出した
高校入学当初。
山のように出される課題がこなせず、毎日徹夜で泣きながら勉強していた彼。
寝てしまっていたと自分を責め、泣きながら壁やパソコンを壊してしまう日々。
私は途方に暮れてしまい、高校を卒業出来ないことも覚悟した事もあった。
毎日彼をなぐさめ、美味しいご飯を食べさせ、ひたすら祈る日々。
どうかこの子が将来社会に役立つ大人になれますように。
どうか後押しをください…。
もう大学なんか行かなくていい。
この子が元気でいてくれれば。
この子が明るく楽しい日々を過ごしてくれれば。
そう思っていたのに。
友達もいない中頑張って勉強して学年で一番優秀なクラスに入り、学年3位をキープした。
志高い優秀な友達が沢山出来た。
親として嬉しく彼が誇らしかった。
いつの間にかその努力に見合う、本人の希望する大学に行って欲しいと願うようになっていた。
欲張りな母親になっていた。
子供の頃、身体の弱い子だった。
勉強どころではなかった。
元気でさえいてくれればと望まなかったか。
高校に入ってから彼はほとんど風邪もひいていない。
小学生の低学年の時はいじめられっ子で友達が居なかった。
学校に楽しく行けさえすればと望まなかったか。
今は彼には優秀で志の高い友達が沢山居る。
(今日も友達と家で化学実験をしていたとかで物凄いにおいが家中充満していた。)
そう思った時、悩みは自分の心が作った虚像に過ぎないことに気がついた。
彼は間違いなく成長しているのだ。
私が望んだとおりに。
私が祈ったとおりに。
