セカンドオピニオンとサードオピニオンにおける患者の感覚の違い。 | 遠山敏成オフィシャルブログ「アゴたん革命」Powered by Ameba

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私の病院は目立つところにありませんので、


月に何人かセカンドオピニオン、サードオピニオンの患者様がいらっしゃいます。


その話を聞くと結局は先生とのコミュニケーションが取れていないだけ。


歯科治療自体はほとんどの場合が全く問題がない。


歯科医師は症状と実際の口腔内の状態から頭の中で、「この様に治した方がベストだな。」と判断する。


そして説明して同意を得たらすぐにでも治療に移りたい。


しかし、時間が限られていたりすると治療の時間は減らせないので、「説明不足」になる。


そして後から、治療行為は正当なのにトラブルとなる。


そういう患者様には


「その先生を信じて安心して治療を受けて下さい。」

「何か疑問があればその都度聞けばいいんですよ。」

(^-^)/


と、この二つの事を言う。

セカンドオピニオンの場合はこれで良い。

ほとんどの患者様が理解してくれる。


しかし、セカンドオピニオンと違ってサードオピニオンの場合は厄介な時がある。


セカンドオピニオンの先生が過去の治療状況や症状、患者様の口腔環境や受診頻度など、あらゆる角度からの情報を得ないままに、


「この治療はひどいですね~!」とか

「僕なら絶対こうはしませんけどね~」とか

「この先生は下手ですね~。」とか


人を落として自分を上げる先生がいる。

゛(`ヘ´#)

それは患者様の疑いの心に乗っかり、自分の信用を得ようとしているのであろう。


確かに患者様にとっては「一時的に良い先生」になるが、しかし結局それは歯科治療に対しての疑いの心が増すだけで、結果サードオピニオンとなる。


サードオピニオンに来る人のほとんどは、セカンドの先生が何故その様になったのかを全く分析せず、最初の先生の事をけなしている事が多い。

ヽ(;´Д`)ノ


この場合は患者様が、一人の専門家(歯科医師)が私の思う通りに「ヒドイ!」と言ってくれたと、何故か自信を持ってやってくる。


ですが、私はこういう場合は必ずこう言う。

「じゃあ何故あなたはうちに来たのですか?」

「セカンドの先生の様に前医は悪です!と言って欲しいのですか?」


厳しいようですが一度冷静になって考えて頂く。


・もともと何故自分が虫歯や歯周病になったのか。

・歯医者さんは患者さんを悪くしようと思って、治療しているのか。


しっかり考えて頂く。


サードでいらしたほとんどの患者様は、不満顔で帰って行く。

セカンドの先生があおっているから余計に納得出来ない。


しかし、「悪くしようと思って治療している歯科医師は一人もいない」と言う事を伝えなければならない。

そうしなければその後その患者様は、一生歯科治療に不信感を持ち続けてしまうからである。


そのためには、一時的にその人にとって感じ悪く思われたって良いんです。

((^_^;)



※本来のセカンドオピニオンと言うのは「診断」や「治療計画」などを、複数の先生から意見を聞くという前向きな意味のある事であったが、ほとんど最近は「前医の処置の良し悪しを聞きたい」という、実にネガティブな内容になって来ている。