12月21日22時30分頃。癌で闘病中だったファミが亡くなりました。
前のブログにも記載したように手術・抜糸後は、非常に元気で、よく食べ、他の猫達とよく遊び動き回っていました。
腫瘍の再発も見られず、私達家族は、完全に安心しきっていました。
しかし、亡くなる一週間程前から、食欲が減り、風邪の様な症状が出始め、首の辺りに新たなしこりが出て来ました。
病院に行き、点滴を打ち、新しい薬ももらいましたが、嘔吐が酷く少しずつ衰弱していきました。
僕は、死に目に会えませんでした。
母の話によると、僕が仕事から帰宅し、家の扉を開けた数分前に穏やかに眠る様に息を引き取ったそうです。
五歳でした。
思い起こせば、今から、五年前、
泥だらけの痩せた猫がコンビニのゴミ箱付近の地べたに張り付いている生ゴミらしき物を口で必死にひっぺがえしながら食べている姿を見つけた伯母が保護し我が家で飼うようになりました。
それが、ファミです。
迷子猫の届け出もでておらず、完全な捨て猫でした。
家に来たばかりの時は、身体は成猫並みに大きいにも関わらず、まだ、一歳にも満たない子供でした。
猫に対しても人に対しても人見知りを殆どする事なく、直ぐに仲良くなれました。
長い棒が苦手で我々人間がホウキの長様な物を持っていたりすると、えらく怯え、パニックを起こしていました。
恐らく、前の飼い主か誰かに虐待を受けた過去があるのだと思います。
次第に時が経つと、棒を見ても怖がる事は無くなりましたが、時々、遠くを見て悲しそうな表情をしていました。
名前を呼ぶとニコニコしながら、膝の上に乗ってきて、鼻を嘗めたり、あまがみする子でした。
たまに他の猫が喧嘩をふっかけてきても滅多に怒る事のない穏やかな性格の子でした。
数年前の台風の時に家でミケちゃんを保護した時、なかなか馴染めないミケちゃんに、優しく接して警戒心を取り除いてくれた優しい子でした。
『ニャー』と鳴く事が出来ずいつも『ワッワン』と言っていた変わった子でした。
柔らかくて、布団みたいに温かい子でした。
いつまでも子猫みたいな匂いのする不思議な子でした。
ラブちゃんの始めての遊び相手になってくれた猫ちゃんでした。
『大好きだよ』と言うとニコニコしながら抱きついてきたりする可愛い子でした。
亡くなったファミの顔は、とても穏やかで優しい顔をしていました。
ファミと一番仲が良かったミケは、ファミの亡骸を丁寧にずっと嘗めてくれました。
『ファミに優しくしてくれてありがとう。ファミと友達でいてくれてありがとう。ファミの事ずっと覚えていてね。忘れないでね。』と言うと、ミケは僕に悲しそうに何度も返事をしました。ご飯の時くらいしか鳴かない子が何度も何度も鳴きました。
明くる日の朝、ファミの亡骸を火葬場に持って行きました。お線香に火を付けて係りの人にあの子を引き渡した時、胸が張り裂けそうになりました。
火葬場から出た時、近くにあった動物慰霊碑の影から小さな虎猫がやってきて僕の手を嘗めてくれました。
『バイバイ元気でね』と言うと、虎猫は返事をして何処かへ行きました。
少しだけ気持ちが楽になりました。
ファミが亡くなってから随分経ちましたが、やはり、まだ胸がすかすかします。
それにあの子が家に来てから僕たちはよく笑ったような気がします。本当によく笑いました。
毎日が楽しかったです。
ただ今は、あの子の為にも悲しむ事より『楽しかったよ。ありがとう』と想う様にしています。
最後にブログのコメントやメッセージを通してファミに優しい言葉を掛けて下さった方々、本当に有難うございました。
ファミはとても幸せ者でした。









