小野恵美子 資料/交流館 の館長でもある、小野秀人氏、
ご自身が2013年に発行された『踊るこころ』を、まだお目に掛かってご挨拶もできていない私にお送り下さいまして、誠にありがとうございました。
 
拝読。

 

 

著者である大越章子氏の取材、編集力が秀逸で、336頁を一気に読ませます。映画フラガールで蒼井優演じた紀美子のモデル「小野恵美子」...

 

本の帯にある「踊ることは生きること 初代フラガールが歩んだ 69年を丹念に追った 静かな日々の記録 .... 」  その言葉は読後にひたひたとやって来ます。

 

炭鉱景気にまちが活気付いていた頃、小3から高3まで常磐バレエ教室に通う。

高校時代もダンスクラブに入部。磐城女子校等学校を卒業後、常磐炭鉱の東京本社(当時は東銀座にあった)「庶務課」に就職。

2年後、忘年会の余興で踊りを披露したのが副社長(中村豊)の目に止まり、常磐ハワイアンセンター附属、常磐音楽洋舞学院の一期生に誘われる。

翌年、最年長の21歳で入学、22歳、常磐ハワイアンセンターオープン ...... 

 

本当の紀美子は女子校卒で東京のOLだった!!9年間もバレエを習っていた!!

そう、映画の半分はフィクションだと分かっていてもこれには驚きました。

 

心にはいつも炭鉱があった「小野恵美子」 ... 今も「こころ」で踊り続ける「小野恵美子」レイモミ小野先生のお姿 ... もう一度初めから読もう

 

今現在、フラ、タヒチアン、フラメンコ、バレエなど、踊りを習ってらっしゃる方に特にお勧めです。失礼致しました、携わっていない方にもぜひ読んで頂きたい。ひたひたとやって来る、そんな一冊なんです。