【京都・東寺】後七日御修法(2023/1/8)

 

1月8日から1月14日までの一週間にわたって、東寺で行われていた真言宗最高の秘儀後七日御修法(ごしちにちみしほ)】が終わりました。

 

【弥勒下生の暗号】北京冬季五輪が閉幕(2022/2/21)

 

この修法の眼目は「鎮護国家・五穀豊穣」です。

 

元々は宮中で行われていましたが、室町末期に一度中止され、江戸初期に復興しました。明治維新後は東寺に移行されました。(間違いがあったため訂正します)

 

 

NHK-BSの【京都の大宇宙・東寺】をご覧になった方はご存知ですが、修法は一日3座(約2時間)を7日間にわたって行いますので、合計21座になります。体力が必要ですね。

 

初日の1月8日には、宮内庁より、天皇の御衣を納めた唐櫃を捧持した勅使を東寺・灌頂院に遣わして、御衣を東寺灌頂院道場の内堂の瑜伽壇上に安置します。

 

 

灌頂院に入れるのは15名の阿闍梨で、大阿闍梨が導師をし、弘法大師空海が使用していた念珠、五鈷杵、五鈷鈴を使って秘儀を行います。空海さんの汗が染みこんでいる?(笑)

 

後七日御修法(wiki)より

 

修法は両界曼荼羅(上図)を安置して行われ、それに徐々に五大尊像・十二天図像が加えられ、11世紀末頃から仏舎利を本尊として室生山の如意宝珠を一体と同体と見なすようになるなど変遷をし、12世紀頃までに整えられていったと考えられる。(引用終了)

 

『弘法大師空海の「御遺告」(3)』(2020/1/10)

 

「えぇ~?ここで室生寺ですか~びっくりマーク

 

虚空蔵菩薩像、如意輪観音像は如意宝珠を手に持っておられますが、五重塔(国宝)で有名な室生寺には如意宝珠が眠っていると言われています。だから室生寺は大事なんですよ。

 

五重塔の西側に【如意山】と名付けられた山があり、その山上に如意宝珠が納められている「納経塔」がありますが、現在は寺院関係者でさえ立ち入ることが許されていません。(実際に寺院の人が仰っていました)

 

★12月5日朝、大阪府のSさんとの会話

 

(アグネス)

「そのうち、室生寺に行ってみたら~」

 

(Sさん)

「室生寺・・何か気になって来た、今から行ってくるわ~」

 

(アグネス)

「何も今日行かなくても・・大阪から結構かかるでしょ~」

 

(Sさん)

「片道2時間位かな?夕方には帰れるから行ってくるわ~」

 

★室生寺・弥勒堂

 

室生寺の本尊は「如意輪観音」ですが、鎧坂を上がった左手には弥勒堂があり、こちらの本尊は【弥勒菩薩立像】で、役行者像(神変大菩薩)も安置されています。

 

弥勒菩薩を祀っている寺院は少ないので貴重です。室生寺周辺は龍穴神社、吉祥龍穴がありますので、行かれた際はお立ち寄りください~神社

 

(参考)女人高野・室生寺HP

 

★後七日御修法最終日(1/14)の様子

 

 

そして、後七日御修法の最終日に橿原市在住のKさんが東寺に行かれ、3枚の写真を送ってくださいました。感謝です。

 

飛鷹全隆長者(東寺のトップ)

 

弘法大師ご誕生1250年を迎える2023年は、飛鷹全隆長者が大阿闍梨を勤めました。

 

【天地開闢】弘法大師空海生誕1250年(1/5)

 

東寺長者が大阿闍梨を勤めるのは、1968年に真言宗各派総大本山会が主催するようになってから53年ぶりです。

 

(参考)

後七日御修法が開白 大阿に東寺長者53年ぶり(1/11)

 

では~グリーンハーツ

 

★過去記事