北磁極の移動加速、1年に55キロ 「世界磁気モデル」 1年前倒しで更新(2/6)

 

 

 

地球の北磁極の位置が従来をはるかに上回る速度で移動しているため、スマートフォンなどのナビゲーションシステムなどで利用されている世界磁気モデルは今週、予定を1年前倒しして更新された。

 

 

北磁極とは、地球の磁力線が垂直に落ちる地点のこと。世界磁気モデルは、航海や軍用ナビゲーション、そしてスマートフォンに不可欠なものだ。米海洋大気局(NOAA)国立環境情報センターによると、世界磁気モデルは通常5年ごとに更新されるが、「北極地方における予期せぬ変化のため」1年前倒しして更新された。

 

 

北磁極は1831年、カナダ北部で発見された。研究者らによると、北磁極は長らくカナダを小刻みに動き、ほとんど移動しなかったが、今では1年に55キロ移動しているという。(引用終了)

 

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方位磁石が指す北磁極は地球の磁場(地磁気)によって決まるもので、地磁気の変化によって年々変動します。その北磁極と地球の自転軸の最北端に位置する北極点とは別なものですのでご注意ください。ただし、その北極点もヨーロッパ方面へ移動しているという発表が数年前にありました。記事にもしています。

 

地球の地軸の傾きと自転速度低下(2017/12/19)より

 

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南極の氷河の下に巨大な空洞が発見される(2/5)

アメリカ航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所(JPL)を中心とする共同研究チームは、2019年1月30日、オープンアクセスジャーナル「サイエンス・アドバンシーズ」において、「1992年から2017年にかけて、スウェイツ氷河の流動速度が加速し、氷が薄くなり、氷河と海との境界線が後退している」との研究論文を発表した。

 

氷河の下に巨大な空洞が発見される

 

この観測では、スウェイツ氷河の下で、米ニューヨーク市マンハッタン島の3分の2に相当する大きさの空洞も発見された。その高さはおよそ1000フィート(約305メートル)で、140億トン分の氷を擁しており、そのほとんどは過去3年で溶けたとみられている。(中略)

 

スウェイツ氷河

 

米国のフロリダ州とほぼ同じ大きさのスウェイツ氷河は地球の海面上昇の約4%を担っており、すべての氷が溶けると地球の海面が2フィート(約61センチ)以上、上昇するとみられている。(引用終了)

 

そして、北磁極の急速な移動、北極点の位置がおかしいだけではなく、南極ではスウェイツ氷河の下に巨大な空洞が発見されました。この空洞は、大量の氷が溶け海に流出してできたものらしいです。

 

 

このまま、この氷河の氷が溶け続けると・・・海面上昇が必然的に起きることになります。今は大きなニュースになっていませんが、数年後には大問題になるんじゃないでしょうか。ではでは~地球