【北海道で震度7】札幌・清田区で液状化 大規模な道路陥没

 

札幌・清田区における液状化現象です。厚真町の土砂崩れも前代未聞でした。厚真町は農家の方が多いので、地震保険、特に家財に加入していない可能性があります。そうなりますと、地震保険金だけで家を建て替えるのは難しくなります。

 

清田区の住宅は、ここまで傾いていれば全壊でしょう。こちらは逆に家財が火災・損壊・埋没・流出していないので、一部損か、対象外になる可能性があります。

 

建物の地震保険金は、主契約である火災保険の保険金額の30%~50%の範囲内で加入していますので、仮に火災保険金額が3000万円の場合、最大1500万円までしか掛けられません

 

地震保険加入のお勧め(2017/7/5)より

地震保険は被災者の当面の生活を支える保険であり、地震保険の保険金だけでは、必ずしも元通りに家を再建できません

 

「えぇ?家を建て替えられないの?」

 

通常の火災保険のように、実際の損害を補償するものではなく、あくまでも被災者の生活安定に寄与することを目的としているからなのです。(引用終了)

 

ほとんどのお客様が誤解している点は、通常の火災保険の目的と違って、地震保険は被災者の生活安定に寄与することが目的だということです。簡単にいいますと、「生活の足しにしてください~」ということです。

 

 

よってお気の毒なのですが、清田区の全壊したお宅にローンが残っていれば、地震保険金でローン残金を支払うことは難しくなります。残金の金額にもよりますけどね~。家財が全壊判定されれば良いのですが、現時点では難しいような気がしますね。ショボーン

 

このように、地震保険金だけで住宅を再建することが困難になり、さらに損壊・焼損した住宅を建て替えるため、再度銀行等から借入れをするなど、多くの2重ローン債務者が登場し、「二重ローン問題」という形で社会問題となっています。

 

 

なお、地震保険は国が運営している保険でして、民間の損害保険会社が営利目的で販売しているわけではありません。火災保険料と一緒に地震保険料を徴収していますが、地震保険料は国が積み立てています。

 

また、自動車保険のお客様が勘違いしやすい点ですが、車両保険では噴火、地震、津波による損害は免責となっています。全損一時金特約(地震・噴火・津波)もありますが、一時金50万円の会社が多いですね。マイカーローンの残金を全額支払わないと廃車手続きできません(※不動産と同じく車両が担保だから)。こちらも「二重ローン問題」が発生する方がおります。

 

(参考)地震保険(Wikipedia) 地震保険に関する法律(Wikipedia)

 

すでに住宅を新築された方は、運を天にお任せするしかないと思いますが、数年前から主人と息子にも言っているのですが、「高い車はいらんよ。津波で流されても諦めつく車にしなさい~」と。まぁ、ディーラーさんに怒られるかもしれませんが・・・(笑)

 

 

ここで注意です。水害でも、地震でも同じですが、家財が損害を受けましたら、人間の心理としてはなるべく早く片付けたいと思いますが、片づける前に必ず写真を撮っておいてください。カメラ

 

建物の場合は鑑定人に任せますので構いませんが、片づけてしまった後では、証拠も何も残らないので損をすることがあります。

 

 

 

 

我が家では、災害準備していたので、お店に並んで購入したものはありませんでした。文化鍋、水、保存食、米、乾電池など・・・。

 

 

古い型なのですが発電機もありました。発電機の燃料はガソリンです。換気をしていない室内使用により、一酸化炭素中毒で2人の方がお亡くなりになりました。

 

発電機があれば何も困ることはないのですが、都会では難しいでしょう。発電中の音がうるさいですし、ガソリン保管が困ると思います。その点、田舎はなんとかなるんですが、家庭用ポータブル電源だけでもご準備されることをお勧めします。

 

ラジオから情報は得られますが、映像がないと、具体的な被災状況を確認できないのですよ。やはり、スマホ等で状況を確認したいところです。スマホ

 

「他人の家で起こることは、自分の家でも起きる」

 

以上、簡単ではございますが、お役に立てれば幸いです。この度の胆振東部地震によりお亡くなりになられた方々、被災された方々に、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。

 

 

それにしましても、今回の日本政府の対応ですが、北海道と関西では「月とスッポンの違い」ですね。いつもは北海道に冷たいので気持ち悪かったわ~。大阪府の方は、記者会見もしないで、国内外をチョロチョロしている松井知事に怒るべきですよ~!プンプン