日露首脳会談の模様をロシアの動画からご紹介しました。

 

国際経済フォーラム の動画から

 

 

 

米朝会談に対する安倍首相の見解は一日で変わってしまいましたね。プーチン大統領が、その辺の変わり身を知らないはずはなく、わたしが見た限りでは、やる気のない首脳会談だったように思います。ショボーン

 

プーチン大統領「日本の投資額は少ない」(5/26)

 

日露首脳会談 北問題は…モスクワから中継(5/27)

 

日露で合意した内容といえば、旧島民の人道的措置(墓参のこと?)、ウニの養殖、イチゴ栽培の事業化だそうです。このような話は、わざわざ政府専用機で愛妻を伴って、はるばるロシアまで行って話合うレベルの案件ではないと思います。官僚クラス同士で十分でしょう。

 

TPPには軍事同盟という側面がある(2016/11/27)より

ロシア04

TPPの本当の目的が軍事同盟であると知っているロシア側からすれば、「歯舞・色丹の二島返還」が実現するとどうなるかとっくに知っているんです。

二島返還しましたら、日本は米国の属国ですから、堂々と歯舞・色丹まで米軍を配備できます。そこで。米国はロシアを挑発して第三次世界大戦の火ぶたを切るつもりだという魂胆がわかっていたので、北方領土返還は元々する気がないのです。

ロシアはオスマン帝国、ロシア王朝復活を考えておりますから、ユーラシア大陸にも戦力配備しなければなりません。二股をかけるというのは戦力が半分になります。日本列島周辺で米国とドンパチしようなどとは考えていないと思います。(引用終了)

 

(過去記事)

ロシア、イージス・アショア配備の日本は「共犯」(2017/12/30)

 

今回も「北方領土返還問題」に進展はみられませんでした。旧島民、一般の日本国民からも落胆の声が多数あります。

 

「北方領土は元々日本固有の領土なのだから返すのが当たり前」という考えからなのでしょうが、目先のことばかりではなく、世界を鳥瞰した目線で見なければなりません。

 

以前、プーチン大統領から、「北方領土返還後、米国から米軍基地を配備させろといわれたら断れるのか?」と聞かれ、曖昧にしか答えられなかったはずですよ。早い話、「その時にならないとわかりません」ということです。

 

トランプ大統領の間は、米露がガチで戦争することはないと思いますが、次期大統領が軍産複合体等と親密な関係にある大統領ならば、十分あり得る話なのです。そうなれば地球はどうなるのか?

 

 

仮にそうなれば、北海道が前線基地となりますので、魚を獲っているいる場合ではなく、空中戦となれば、米作り、畑作どころではなくなり、乳牛は乳を出さなくなります。「日本の食糧庫」である北海道がそうなれば、本州で北海道物産展開催どころではありません。

 

 

大体ですね、仮に北方領土が返還されたとして、誰がそこに住むのですか?「札幌はいいけど釧路、根室に住むのはちょっと・・・」と答える人が多い中、宅配便も届かず、イオンも、コンビニもない土地に現代の日本人が住もうとするはずがなく、漁場を拡大してくれれば「御の字」でしょうよ。

 

信念も理念もなく、あっちにいい顔、こっちにいい顔している外交が信用されるはずもなく、日露首脳会談をしたかったのは逃避行目的の安倍首相夫妻だけです。これで、米国からも厳しい条件を提示されたら、「外交の安倍」も終わりとなります。