白山中居神社を後にした一行は、「昇龍道の旅(1)」でお伝えしたとおり、国道157号経由ではなく東海北陸自動車道を走らされて白山ICで降り、白山比咩神社に到着しました。下図は白山ICを降りた頃の空に架かっていた虹です。

虹
トンネル02

「白山信仰と白山比咩神社」(白山比咩神社HPより)

石川、福井、岐阜の3県にわたり高くそびえる白山は、古くから霊山信仰の聖地として仰がれてきました。ふもとに暮らす人々や遥かに秀麗な山容を望む平野部の人々にとって、白山は聖域であり、生活に不可欠な“命の水”を供給してくれる神々の座でした。やがて山への信仰は、登拝という形に変化し、山頂に至る登山道が開かれました。加賀(石川県)の登拝の拠点として御鎮座二千百年を越える当社は、霊峰白山を御神体とする全国白山神社の総本宮です。(引用終了)

「大パノラマの猪臥(いのぶせ)山」より拝借
白山連峰
御前峰(2702m)・剣ケ峰(2677m)・大汝峰(2684m)は白山三峰と呼ばれています。
境内図

リーフレットの境内図ですが、詳しくはHPの「境内のご案内」をご覧ください。北参道駐車場は観光バス等が駐車できるほどの広い駐車場ですが、出来れば表参道駐車場(橙印)から入られることをお勧めいたします。

「荒御前(あらみさき)神社」
白山22
荒御前大神、日吉大神、高日大神、五味島大神の4柱が祀られています。荒御前大神は、『日本書記』の中に、神功皇后が朝鮮半島に出兵した際、守護した神として登場します。

神紋は三子持亀甲瓜花(みつこもちきっこううりのはな)
白山11
拝殿(人物は他の参拝者です)
白山03
「人に内在する良心神(神言会)」さんより拝借
白山01

菊理媛神とともに伊弉諾神、伊弉冉神も御祭神として祀られています。菊理媛神の「くくり」は「括る」にもつながり、現在は「和合の神」「縁結びの神」としても崇敬を受けています。

画像が多くなるので詳しい境内の様子は冒頭でご紹介しました動画でご確認くださいね。手水舎にユーモラスな彫り物がありました。

白山02

「白山奥宮遥拝所」です。離れたところから白山山頂の奥宮を拝む遥拝所で、神門をくぐった右側にあり、大汝峰、御前峰、別山の「白山三山」の形をした大岩が祀られています。

白山06

白山10

白山比咩神社に着いたのが4時30分頃で社務所が5時には閉まってしまいますので、あまり時間をかけられませんでした。

最後にご紹介しますのは「河濯尊大権現堂」です。御祭神は河濯尊(カハスソンサマ)で、難病、病魔退散の御利益神、特に下半身の諸病を救うと云われております。

白山04

しかし、聞いたことのない神様ですね。ナビゲーターのMさんから伺ったお話によりますと、真相は「瀬織津姫様」ということです。瀬織津姫は水の神、饒速日(ニギハヤヒ)は火の神です。

火水

「河を洗濯で河濯尊?」・・・リーフレットには書かれていませんが、HPの境内案内図には書かれておりますのでご覧ください。北参道駐車場に降りる階段の側にあります。ただし、HPに解説は見当たりません。隠したい意図が見えますね~。

白山05

かねてより熱望しておりました白山比咩神社に参拝することができました。凛とした御神気と杉のパワーに感動いたしました。

「加賀國一ノ宮」として崇敬を集め、通称「白山(しらやま)さん」と呼ばれ、地域の方々に大変親しまれている神社です。金沢市に行かれた際には足を運んでみてはいかがでしょうか。
(参考)白山比め神社(Wikipedia) 白山比咩神社HP