2015/09/10 に公開 新国立劇場オペラ「魔笛」


今回の記事は、「覚醒とは?」「かごめ かごめの深い意味」「家畜化された日本人」に関連する内容だと思われます。

フリーメーソンの思想的背景にはイルミナティの存在があった②

『魔笛』に隠されたメッセージとは?

『魔笛』は、フォン・ボルンの構想のもと、シカネーダーがテキストを書き、モーツァルトが助言するという形で作られた。それを考慮しながら『魔笛』を読み解こうとすると、そこに、ボルンのあるメッセージが込められていることに気づく。

日本の狩衣をまとったタミーノは、手に弓を持って出てくるが、矢は持っていないこれは力があるのに戦う準備をしていない、あるいは霊的な覚醒をしていないという意味である。

しかもタミーノは蛇に追いかけられ、気絶する。気絶・・・つまり横たわることにより、フリーメーソンの通過儀礼は始まる。蛇はフリーメーソンの象徴なのだ。タミーノは物語で覚醒すべき王子として、フリーメーソン的通過儀礼を受けるのである。

シカネーダーが演じるパパゲーノ(鳥籠を背負っている)
鳥串01

もうひとり、パパゲーノという鳥串し職人が登場する。鳥の恰好をして鳥かごを背負っている、呑気で陽気な男だ。初演では、シカネーダー自身が演じた。パパゲーノは夜の女王に鳥を届け、パンやワインをもらって生きている。だが、夜の女王には会ったこともないし、正体についても無関心である。

彼は腹が満たされ、機嫌よく酔えればそれでいいのである。彼にとっては、糧をくれる人が主人である。だから主人に尽くす。それだけだ。迷信を信じ、自分の頭で何を考えるでもない。それが無知ということであるということも知らない。パパゲーノは、労働し、毎日の糧を得る普通の人間なのである。

こうして覚醒すべき人間と、労働階級にいる人間・・・ふたりが主人と従者となって、通過儀礼を受けることになる。

「いろいろなパパゲーノ」
鳥串02

その結果、パパゲーノは途中で挫折し、大地に飲み込まれて消えてしまう。だがパパゲーノはその後、パパゲーナという女性と結婚し、多くの子供に恵まれて幸せに暮らすことが示唆される。一方タミーノは、次なる試練に立ち向かい、イシスの神殿に入ろうとしている。

つまりこれは、生き方の問題である、ということだ。

タミーノは、精神的、道徳的に世界を導く覚醒した人間である。イルミニストを倒すべき救世主である。その救世主は、古代の神の奥義を知る選ばれし者、神の意思を理解する知恵の鍵を持つ、王家の人間である。

だがパパゲーノは、男と女が結び合い、家庭を築く幸福の形を示している。アダム・ヴァイスハウプトはこれを「原始的な幸福」といったが、まさにこれも人間の幸福の姿である。

だが、それは野獣と同じではないのか?だからパパゲーノは鳥の恰好をしている。パパゲーノの幸福は「籠のなかの鳥」・・・小さな幸福なのである。

タミーノ

だが、タミーノは違う。彼は人間の運命の謎を解く資格者、神化を示す尊き王子だからだ。その王子が日本の王家=天皇家の出身であるということこそが、『魔笛』に秘められたメッセージであると解釈できよう。

エジプトの神イシス(左)
イシス

エジプトの神イシスは太陽神ラーの血を引く言霊の力を持つ女神だが、天皇もまた天照大神という太陽の女神を始祖とし、(みことのり)という言霊によって政治を行う皇帝であった。『魔笛』の作者たちは、まずここに注目したのではないかと思われる。(次回へつづく) 「月刊ムー5月号」より転載

詔

成り立ち

形声 音符は召(しょう)。召は、さい(神への祈りの文である祝詞を入れる器の形)を供えて祈り、それに応えて神霊が降下する形で、召されて神霊を示す。その召された神霊の告げることを詔という。神の告げることから、のち天子の臣下に対する、おおせごと。みことのりの意味になる。

刀06

《音訓》トウ・かたな
《名乗り》かたな・はかし
《意味》
{名}かたな。刃が曲線をなしてそった片刃のかたなやナイフの総称。〈類義語〉剣。
{名}刀の形をした古代の貨幣。「刀貨」「刀銭」
{名}ふね。刀のようにそった形をした小舟。▽あるいは、昔の字体が似ていたための誤写か。
《解字》
象形。刃のそったかたなを描いたもの

刃

《異体字》刄
《音訓》ジン・ニン・は・やいば
《意味》
{名}は。やいば。ものを切る道具の鋭い部分。
{名}かたな。
ジンス{動}やいばする(ヤイバス)。刀で切り殺す。「自刃」
《解字》
指事。刀のはのある所を丶印でさし示したもの。はこぼれのしないように、鍛えてねばり強くした刀のはのこと。

(参考) 「Yahoo!知恵袋」より引用
「風船あられの漢字ブログ」より画像を拝借