土砂崩れ現場 斜面の住宅が崩落全壊 長崎(NHK)

長崎市御船蔵町では大雨のため、28日の夕方、住宅が密集する斜面で住宅の石垣が崩れ落ちました。現場では、斜面に建てられた住宅が崩れ落ちるおそれがあったため、警察が付近を立ち入り禁止するとともに、長崎市が近くの22世帯に避難指示を出していました。そして、30日午前10時前、傾いた2階建ての住宅の下の斜面から小さな石が落ちはじめ、その後、音を立てながら家が崩れ落ちました。(引用終了)

(関連) 鹿児島県内で猛烈な雨 意識不明だった女性死亡

数日前から長崎市内の住宅に崩落の危険が迫っておりましたが、本日午前、とうとう音を立てながら住宅が崩落しました。住民は事前に避難していて無事でした。

九州の大雨が続いています。本当にお気の毒でお見舞い申し上げます。長崎市内の大雨が報じられ始めてから、新聞名は忘れたのですが、【1982年(昭和57年)の長崎大水害】を危惧する記事がありました。長崎市を中心に死者・行方不明299名の人的被害を含む大きな災害が発生し、都市型災害の始まりとも言われました。

実をいうと、わたしはこの「長崎大水害」に記憶があります。しかし、当時のニュースではなくてあるテレビドラマで知ったのでした。それは、2004年TBS系で放送されました≪砂の器≫です。中居正広さんが主演です。

砂の器

本来の『砂の器』では、主人公の本浦秀夫が『和賀英良』に改名できたのは大阪空襲の際、戸籍の焼失に乗じて、和賀夫妻の長男・和賀英良として新たな戸籍を作成したことになっています。

しかし、2004年のドラマは時代設定が現代ですので、親子の放浪の原因をハンセン氏病から村人30人殺しにし、前述の戸籍詐称の原因を「1982年長崎大水害」に設定していたのです。九州の大雨がこれ以上拡大しないことをお祈りいたします。

(過去記事) 映画【砂の器】から始まった奥出雲の謎
気になる三本の映画に共通すること
やはり、「もののけ姫」で描かれた人々はハンセン氏病だった

長崎大水害(Wikipedia)より

1982年(昭和57年)7月23日から翌24日未明にかけて、長崎県長崎市を中心とした地域に発生した集中豪雨、およびその影響による災害である。

長崎市の北に位置する西彼杵郡長与町では23日午後8時までの1時間に187mmの雨量を観測。これは日本における時間雨量の歴代最高記録となっている。また西彼杵郡外海町では23日午後8時までの2時間に286mmの雨量を観測し、こちらも歴代最高記録となっている。

梅雨末期で大雨が続いており連日警報が出されていたことによって危機感が麻痺していたとの指摘もあり、記録的短時間大雨情報の創設につながった。(引用終了)

【追悼】 1982年(昭和57年)7月23日 長崎大水害記録


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