高校生の頃は、筒井康隆や小松左京、星新一等々のSFを読みふけったものだけど、ごく最近まで日本人作家のSFにはとんとご無沙汰していた。SFそのものもあまり読まない期間が長くあり、その間も外国人作家のものはポツポツ読んではいたが、日本のSF界についてはほとんど知らない状態。昨年あたりから少しずつ読み始めそのグローバルな世界に、無知な自分はビックリ。バリバリハードボイルドや、サイバーパンク、ファンタジー、そしてなによりまだ違和感あるのが、登場人物が名前からして外人なトコロ(^_^; 日本人社会の中だけじゃ、イマジネーションに限界が来ちゃうのかしらね。それがダメと言うわけではなくて、それはもう未来になれば国籍や人種も融合が進んで何国人より、地球人やらアンドロメダ星人(?)というような括りになる方がそれらしいし、名前がカタカナだろうがどんな言葉を話そうが、SFなんだから国産といえどもOKなんだけど。きっと、ブランク有の古い自分の感覚が、遅れがちなのね。


さて、それでも本作の舞台は日本。といっても、あまたに分かれた時間枝の一つにある邪馬台国で、未知の怪物に襲われる卑弥呼から始まる、壮大な地球人の戦いの物語だ。そして、卑弥呼を救うヒーローは「使いの王オーヴェル」。大変面白かった。時間ものSFのロマンもたっぷり味わって、カタルシスもある結末にも満足。このお話の設定だと、もっと長編でもいいかなあと思った。敵側の事情も書き込んで、いろんな怪物や歴史上の人物もたくさんぶち込んで、分厚い上・下2冊で楽しませて貰うのも楽しいんじゃないの。



夕食:陳健一のTV番組で見た麻婆豆腐の作り方でダンナが作った麻婆豆腐。先に麻婆挽肉を作っておくのだって。

それと、台湾桃園空港の免税店で最後に残った圓で買ったレトルトのフカヒレの煮込み。
フカヒレの煮込み フカヒレはけっこうたくさん、絹笠茸も入っていたけど、レトルト特有のにおいみたいなのがやっぱりアレでね(^_^;