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裁判官が父親に見えた日。

裁判官が父親に見えた日。

 今日は我がホームで半年間生活を共にしてきた少年の試験観察終了時の審判の日だった。その少年は、周りの期待に応えようと、歯を食いしばって、仕事にいそしみ、半年間、ずる休みなどすることは、なかった。
 半年、一緒に過ごし、毎日、顔を合わせ、たくさんの思い出がある。多くのことを彼に分かち合うことができたと思っていた。
  しかし、今日は打ちひしがれた。
 審判の冒頭から、裁判官は少年が地元に帰るという選択をしたこと。試験観察終了後、どのような心構えで生活するのかなど、厳しく追及され、「君は甘すぎる。君の言葉には、大人をある程度納得させる言葉を持っているが、それは表面的なもので、その甘さは変わっていない。」
ピシャリと言われた。
  大人の説教が苦手な彼は内心、この裁判官の言葉をどう聴いているだろう。
そう思いながら、わたしは打ちひしがれた。
  試験観察期間、彼に対して、わたしたちが教えきれていなかったことが浮かび上がり、彼が半年、仕事を休まず頑張ってきたことを誉めることが多いだけで、ほんとうに彼の内面の姿を浮かび上がらせて、自分の甘さや足りなさに気付かせてあげることができていなかったこと、そのことを思い起こされた。
  裁判官は、おそらく40代のやり手といった感じの方で、しかし、お顔はやさしく、誰にも好感をもたれるような顔つきの方だ。この裁判官の顔が厳しく、終始、正面を向いていた。
  わたしは思った。今の日本が、いや、今の日本の親が出来ていないこと・・・、そのことをこの人は言ってくれている。

 わたしも含め、親は子供に言わないといけないことを言わず、言わなくていい言葉を聴かせる。子供の反応を恐れて、根底に深い愛をもって、思いっきり、叱り飛ばすことも出来ない。今の日本は完全に父権を失墜してしまったのだろうか・・・。
 わたしはこの裁判官がまるで父親に見えた。審判にくる非行少年の父親に。
 
 
 裁判官は最後にこう言われた。
 君は半年間、野田さんのもとで聖書を習ったり、教会にも行ったと思うけど、その君にいいたい。君が読んだ聖書の中のどこかにこう書いているだろう。
 試練にも脱出の道があると。だから、嫌なことや、試練から逃げないでほしい。そもそも君に耐えられない試練は与えられないはずだから。
 裁判官の顔はほんのり、、、ほんの少し、ほんのりと笑みを浮かべていた。

セカンドチャンス!大阪 (SC!)大阪立ち上げイベント


告知! セカンドチャンス!大阪立ち上げミニシンポジウムが

2月18日(土)大阪府立中央図書館(東大阪市荒本駅下車徒歩4分)で行われます。

セカンドチャンス!は、少年院出院者がこれから出院してくる後輩たちを励まし、

助け合う自助組織です。まだ発足して数年のグループです。昨年1月に東京本部で立

教大学をお借りして、立ち上げイベントをさせていただいた時は300名以上の方が

ご参加くださり、非行少年の更生や支援などに関心を寄せてくださりました。

今回、大阪、名古屋、福岡各都市でも、立ち上げミニシンポジウムを開催しようと

いう運びでこの催しに至りました。

お近くの方で関心をお寄せいただける方、非行少年の更生支援に取り組んでいる関

係諸機関やボランティアで取り組んでいる方々ご参加をお待ちしています。

参加希望してくださる方は下記のアドレスにお申込みお待ちしています。

tumm85734*leto.eonet.ne.jp  お申込みをいただける際は、アドレスの中の*の部分を@に変えてください。

*なお、当日は参加費無料で定員60名となっておりますので、お早目にお申込みいただけたら幸いです。
  
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少年院出身者の全国サポートネットワークミニ・シンポジウム 2012 in 大阪

「セカンドチャンス!」



「少年院出院者の全国サポートネットワーク」

日時:218日(土曜日)

12:30 受付開始  13:00~ オープニング

≪内容≫「 セカンドチャンス!設立の趣旨と経緯」

「当事者メンバーによるパネルディスカッション」

コメンテーター・犬飼誠氏(神戸刑務所・分類教育部主席矯正処遇官)

  ゲスト・畠山慎二氏(富田ふれあい義塾代表) 16:00 終了

関係者のみなさま

「少年院の出院者こそ、少年院から出てきた若者を支えられる」という信念に基づき、2009

1月に誕生した少年院出院者の全国サポートネットワーク「セカンドチャンス!」では、この3年間、少年院での講話や行事への参加、各地での交流会の開催など、自分たちの思いを綴った書籍の出版など、活動を積み重ねてまいりました。3年という節目に、より地域社会に根ざした活動を目指し、私たちの活動の意義や内容について知っていただきたく、  地域の多くの方々と一緒に考え、話し合う機会を設けることにいたしました。

≪会場≫大阪府中央図書館   〒577-0011 東大阪市荒本北1-2-1

Tel06-6745-0170(代表)http://www.library.pref.osaka.jp/central/annai30.htm  



【公共交通機関で】

荒本駅から(近鉄けいはんな線)1番出口から北西へ約400m

問い合わせ:セカンドチャンス!大阪交流会事務局 e-mail:tumm85734@leto.eonet.ne.jp

■主催 特定非営利活動法人セカンドチャンス!

特定非営利活動法人セカンドチャンス!大阪交流会

■助成 日本学術振興会平成22-23年科学研究費(研究活動スタート支援課題番号2283011)「非行の現状と原因に関する研究‐日英韓比較を通して」

くりすますぷれぜんと♡

今年もクリスマスプレゼントにお菓子とクリスマスカード

を大阪管内の3つの少年院と2つの旧教護院に持っていかしてもらいました。

ひとり150円相当のお菓子を問屋で100円ほどで仕入れて、カードを添えてもっていったんですけど、

毎年、教会の人たちが袋詰めを上手にしてくださいます。

しかし、お菓子の問屋さんはありがたい存在だ。

ところで、ある施設(旧教護院=児童自立支援施設)では、講演を検討したいと言ってくださりました。

そういえば、四国の教護院に12年前に話をしに行かせてもらったことがある。

あの子たちは今頃なにをしているだろう。

 大阪の教護院での講演が実現したらとてもうれしい。


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