フワリ 高いクロス
U13のゲーム、相手アーリークロスが味方の足に当たって
フワリと高いボールに・・・
そのままゴールエリアライン上あたりに落ちてくる軌跡でした。
相手FWは当然落下してくるボールにダッシュしてきます。
これに対しGKはジャンプしながらオーバーハンドキャッチを試みました。
が、ボールの落下点をほんのわずか見誤り、オーバーハンドでは掴めず
ゴール方向に弾いて失点。
GKにとってはものすごく悔しく、辛い失点だったと思います。
なかなか顔を上げることができなかった・・・その気持ち、よく判ります。
ゴール前に「ふわりと高く上がったボール」の処理は、サイズも手も小さな
GKにはやっかいなモノです。
僕自身もまるで自信がありません。(ーー;
以前にもココで書きましたが、2008ユーロ トルコvsチェコ 後半で
同様の場面がチェコ代表 チェフGKにおとずれました。
弾きにいったチェフGKは、ボールが手にとどく寸前に判断を変えてオー
バーハンドでキャッチング。
非常に素晴らしい判断と技術でとても印象に残っています。
チェフGKも最初の判断は「弾く」だったワケです。
高い場所から落ちてくるボールに対して、オーバーハンドキャッチにいく
のは「相手より先にボールに触れられる」という利点がありますが、腕を
伸ばしている分、両手の後方には何もない状態ですから
ハンブル=失点というリスクが高くなります。
このケースでジャンプしながらアンダーハンドキャッチを選択する場合も
あると思います。
腕の後方にはカラダがありますからハンブルする確率は低くキャッチしや
すい利点はありますが、キャッチングする高さが低いため「相手が先にボー
ルに触れる」というリスクがあります。
相手FWとの距離があればラクですが・・・
この日、失点して落ち込んでいたU13GKにはゲーム直後に
「高い場所から落ちてくるボールをオーバーハンドキャッチする」
ファンクショナルトレーニングを行いましたが
「あのケース、両手パンチングで弾くもアリだよな。
つかめるのが理想だけど、自信がない時は弾く判断もあると楽だぞ」
こんなことを話し合いました。
同じく2008ユーロ スペイン代表 カシーリャスGKはこのようなケー
スでは必ずといっていいほど「両手パンチング」で弾きにいっています。
「遠くワイドに弾く」というパーフェクトスキルのパンチングです。
「両手でいける場所はすべてつかむ」
これはGKにとって理想であり、目標だと思います。
しかし、技術的、身体的、精神的にも未完成な状態の育成年代GKに対して
「両手でいける場所はすべて両手でつかめ!」
と言ってしまうとGKを追い詰めることになります。
今回のU13GKも、今後、悔しさを努力に代えてハイボールへのトレーニ
ングを行うと思います。
そこで「次のゲームでは、ハイボールを必ずオーバーハンドでつかめ」と言
ってしまうと、同様の場面に遭遇した時、最初の失点場面より緊張し、ネガ
ティブになってしまうと思います。
「つかむ」ことが難しい年代ほど「弾く」(特に両手パンチング)は伝えて
いくべきなんじゃないか・・・と思います。
そう考えるとU10くらいからパンチングを伝えていくのも必要かなと思っ
ています。
ちなみにAGKではパンチングによるリフティングをW-UPのひとつとし
て、10歳以下にもやってもらっています。(^0^)
僕もいっしょにやってますが、慣れないと首と肩と腕がコルんです。(^^;