あの子らをなんとかしてやりたい! | ゴールキーパープロジェクト~GKコーチになりたい

あの子らをなんとかしてやりたい!

数ヶ月前、高校サッカー部監督から突然の御電話。
高校サッカー部 GKトレーニングの依頼でした。

僕のような未熟なGKコーチが、高校生GKが求めるクオリティを提供でき
るワケもなく・・・
AGK・U15GKの十分なトレーニング量が確保できていない自分の現状
をみれば、U18までは・・・

心の中で、タラタラと「できない言い訳」

失礼ながら、お返事をないがしろにして過ぎ行く時間が「依頼の事実」を
流し消し去ってくれるのを待っていました。

そして、二ヶ月が過ぎ。
僕のこの卑怯で愚かな願いは叶いませんでした。
監督さんから再度の御電話。
二ヶ月という時間をつかって依頼を謀殺しようとした僕の失礼な態度を責める
ことなく自らの想いを伝える監督さん。


「あの子らをなんとかしてやりたいんや!」

心から発する言葉には強さと重さがあります。
「一挨一拶(いちあいいっさつ)」
言葉に圧迫される僕の心が「罪悪」というもうひとつの心を産み、胸はつま
り、呼吸が苦しい。


「僕なんか役不足ですよ・・・」

「いや!必ず刺激になるはずだ!」

追い込まれた自分を解放するには、とりあえずこの電話を切るしかありません
でした。
「少し時間をください」

その夜、昼間の監督さんの言葉が僕の眠りを奪っていました。
「できない言い訳」に終始する自分を「殺してやろうか」と思うほどイヤに
なっていたから。
眠れない夜をあきらめ、どんよりと曇ったカラダで迎えた翌日。
一晩で大嫌いになった自分とイライラしながら仕事をしていた僕は職場の白く
硬い床に叩きつけられる事になりました。


「お忙しいところ、申し訳ない!」
職場に直接みえられた監督さんでした。
「あの子らをなんとかしてやりたいんや!」

グランドで四名の高校生GKと対面。

「僕は君達が望むような質をもったGKコーチじゃないかもしれない。
 今回一緒にトレーニングをしてみて、僕が必要であれば連絡をください。
 それと、僕の言うことやコーチングがすべて正しいとは思わないでね。
 同様に君達が思うこと、言うこともすべて正しいとは限らない。
 コーチと選手、立場は違うけど、上下はないんだよね。
 考えていること、思うことをお互いに語ることでお互いが成長できるトレ
 ーニングにしていきたいと思うんだよね。」


四名ともコーチが付いたGKトレーニングは初めてでした。
テーマはキャッチング。
ウォーミングアップで初めてのボールファミリアに四苦八苦する彼らは、
GKコーチを学びだした頃の僕そのもの。
「僕も最初はできなかったんだよね」
アッという間の1時間半。
僕にとっては、すばらしい経験と勉強になりました。

GKの皆さん、大切な時間をありがとうございました!m(..)m

ひとつだけ心残りが・・・
監督さんの圧倒的な想い、情熱が、あのサッカー部員すべてに伝わって
いるんだろうか。
すべての選手が監督の熱い想いに応えれば、高校サッカーだけでなく、これ
からの生き方そのものが変わると思うんだけど。

心が変われば、行動が変わる
行動が変われば、習慣が変わる
習慣が変われば、人格が変わる
人格が変われば、運命が変わる

気づいてあげて欲しい。