☆幸福や平穏 炎に願う

 

 一年で最も寒いとされる「大寒」の20日、葛城市の当麻寺中之坊で、胃腸薬「 陀羅尼助」の製造に用いられた大釜の前に壇を組み、人々の幸福や社会の平穏を願う法要「だらにすけ護摩」が初めて営まれた。

 陀羅尼助は、修験道の開祖・ 役行者が創薬したとされる。修行道場であった中之坊では1982年まで、大寒の頃に庫裏の土間にある「行者の大釜」で仏を迎える真言を唱え、 祈祷しながら薬草を煮詰めて1年分を作っていたという。

(1月23日(火)読売新聞朝刊〈一部抜粋〉)

 

當麻寺中之坊

住所:葛城市當麻1263

電話:0745-48-2001