☆勝手に葛城遺産-裏向き不動明王


役の行者が三十二歳の時に二上山に入り、現在、祐泉寺のある二本松の地に草案を結び、不動の滝で難行苦行の末、大日如来を感得し、密印真言を授けられて神力自在の身となられたとのことです。それでみずから不動明王の像を石に刻み、滝のほとりに安置して滝の不動と称しました。ところが、この不動尊の御霊力があまりに烈しく、人はその前を通ることができないで倒れ、あるいは転げ落ちるので、像を他に埋めて裏向きにしたので、いつの間にか裏向不動明王と呼ばれるようになったしいうです。