☆野村克也さんの名言


○思想が二流の人間は伸びない
素質は一流でも思想が二流の人は伸びない。二流の思想が一流の素質を阻害してしまうケースがよくみられます。少し能力があるばかりに努力なんてちゃんちゃらおかしいという気分になって、野球をなめ気を抜く。故障してもこれ幸いと休みたがる。こういう人は思想が二流の人です。

○準備怠るべからず
「運」に期待してはいけない。運は結果論である。ただし、一生懸命努力していれば必ず運が向いてくると信じて、準備を怠らないことである。鍛錬して準備していなかったら、運が来ても逃がしてしまう。「備えあれば憂いなし」である。

○夢や目標が人を敏感にする
人生に大きな夢をもっている人というのは敏感である。目標意識がはっきりしている人は敏感である。目標がしっかりしていると、ものごとに肯定的になるから、それが敏感にするのであろう。人間の最大の悪はなんであるか、それは「鈍感」である。

○24時間の使い方
どうしたらうまくなれるか、どうしたら一軍に上がれるかって、24時間そればかり考えていましたね。でも最終的には、一日24時間の使い方だな、と思いました。

○変化のタイミング
結果が出ていない以上、これまでと同じことをやっても同じ結果になるだけです。変わらなければいけない。

○365日続ける/限界を克服する
視点を変える
やっぱり人間、視点です。視点を変えると、見えなかったものが見えてくるのです。

○目標達成の原理
バッターなら、ホームランを40本以上打って、ホームラン王になりたい、とはだれでも考えることである。だが、ホームラン王になりたいという漫然とした夢だけでいくらバットを振っても、ホームラン王にはなれない。

ホームランを40本以上打つという目標の地点に立って、いまの自分を見つめてみると、目標を達成するためには何が足りないかがはっきり見えてくる。そこで足りないものを克服することに焦点を絞って努力するようになる。そうして初めてホームランが40本以上打てるようになるのである。

○毎日やることが大事
一人前のプロになるには、毎日1時間でも30分でも、とにかく365日毎日やることが大事なのです。すると身体で覚えるようになります。身体で覚えるというのは、直観的、本能的に体が動くようになるということ。

○限界の先に一流への道がある
限界が2割5分ならば、(3割バッターとなるためには)あとの5分を何とかして克服しなければならない。安打にすると、1シーズン2~30本の差でしかない。が、これは大きな壁で、真剣に考えましたよ。

○間違いは許されない/努力は口にせず
プロに間違いは許されない
人間は間違いを犯すものだという前提には、プロとしての甘さがあるのではないでしょうか。プロなのだから間違いは許されない、という考えに立つのが本物の一流という気が私はします。

○一歩一歩
人間、ひと飛びに上に行けないという風にうまくできていて、そのために強さが求められ、それに応えて人間は成長してゆくのだと思います。

○努力について
「私はすごく努力しましたよ」などというやつがいるでしょう。これは日本語としておかしいんです。努力しているかどうかを判断するのは、まわりの人でしょう。自分が判断すべきことではない。だから、自分は努力しているなどというやつに、本当に努力しているやつがいたためしがない。

○敗けないための準備
“負けてたまるか”という精神論だけでは、まだプロとはいえません。負けないためにどうしたらいいか、それがグランドを離れてからの課題です。データを集め、猛訓練を通じて相手に負けない準備を進めるのがプロです。


故野村克也