☆勝手に葛城遺産−相撲

 

 

葛城市當麻には、相撲の開祖と言われる當麻蹶速の塚があり、隣接地には本場所と同サイズの土俵を有する葛城市相撲館があります。

 

相撲の始まりは、日本書紀に記された當麻蹶速(たいまのけはや)と野見宿禰(のみのすくね)の力比べといわれています。 

 

同館前には五輪塔があり、その脇には昭和に入り建てられた石碑が並んでいます。 

 

石碑には、 

 

當麻蹶速と野見宿禰が角力を取ったのは歴史的に見ても事実であり、共に相撲の開祖として称されているにも関わらず、勝者の野見宿禰を奉り、敗者の當麻蹶速は一切触れられていないのはあまりにも不公平である。全国的に知られている野見宿禰に対して、地元でひっそり奉られていることは非常に残念でならない。現在、相撲は我が国技として大変盛況である。今こそ當麻蹶速之碑を建て、之を顕彰し、その霊を慰めなければならない。 

 

と刻まれています。

 

敗者に敬意を払うのは、道としての心構えではないでしょうか。