私、元アパレル販売員。
一口にアパレル販売員と言っても、
色んなタイプの人がいます。
①自分の趣味の服装とは違うブランドで、
会社員として割り切って働く、
サラリーマンスタイルの人。
→服は生活資金を得る為のアイテム、なタイプ
②服大好き、自社も他社ブランドも大好きで
ヲタクレベルに詳しい服ヲタな人。
→とにかく、各種ブランド・服1着1着に至るまで
詳しい、服が自分の命タイプ。
③とにかくコーデを組むのが好きで、
基本そこにのみ興味が特化している人。
→服は人を輝かせる1アイテム、あくまで
個人を形成する1パーツ認識タイプ。
基本、アパレル販売員は①・②が多く、
③な私は割とレアなタイプでした。
ですが、これでもバイトやパートで約10年
アパレルにいましたので、それなりに常識は
持ち合わせているつもりです。
《 式典服の常識 》
日本人は、洋服を着始めて140年位。
着物には着物のルールがあるように、
洋服にも洋服のルールがあります。
海外の人は日本人よりも肌の露出が多いように
感じるし、カジュアルに、いつも自由に服を
着ているように見えます。
しかし、実際は日本よりも断然
ドレスコードが厳しいです。
場にそぐわない服装であれば、
レストランのみならず、飛行機の機内、バー、
果ては夢の国からも、適切な服装になるまで
追い出されます。
実は、↑の事象は、度々ニュースにも
なってます。
所謂『ドレスコード破り』。
私が最近、ドレスコード破りだなあと感じたのは、
ファッション誌のインターネット記事。
お子さんの卒入園・卒入学における
お母さんの服装特集を見た時です。
なんと、ベージュのジレ+シャツを式典に
推奨する記事でした。
シャツは、式典服としてはインナーの扱いです。
極端に言えば、カジュアル服で例えるなら
女性ならキャミソール、男性ならランニングシャツ
を見せているのと同じ感覚です。
ジレ(ベスト)は、シャツの下着感を軽減する為の
アイテムであり、式典においてはジャケットと
同格にはなり得ません。
3ピーススーツのインナーとしてならば有り
ですが、フォーマルな場ではジャケット代わりに
ジレのみ着用するのは、私は無しだと思います。
その他、黒や紺の式典服コーデとして、ジャケット
ではなくブレザーを着たり、ブランド物やパールを
いくつも重ねて身に着けたりしているコーデを、
オシャレコーデとして取り上げていました。
私的には…結婚式に花嫁の色である白のドレスを
着て行ったり、お葬式に素足で行くのと同じ位、
NGだと思います。
ブレザーはそもそも、ビジネスの場でも
ギリギリな扱いのアイテムなのでハレの日には
向かないし、ブランド物やパール重ね着けは
品良く見えないです。
大事なのは、
『シンプルで安っぽくない』
物を、派手になり過ぎないよう着けること、です。
卒入園・卒入学式の主役はあくまでお子様です。
主役を引き立てる服装を心掛けたいですね✨