※小学生の時のことを思い出して書いています。
TVゲーム英才教育…
我が家は夫もASDの傾向があり、TVゲームが大好きです。
ノートにゲームのデータをびっしり書いて、完璧にゲームを進めないと気が済まないタイプです。
子どもたちは、物心がついたころから家にゲーム機が完備の生活で、父親からゲームの英才教育を受けました。
ゲームにハマる長女
次女はそこまでゲームにハマってはいないようですが(別にゲームをしない日があっても平気)
長女はゲーム沼にどっぷり浸かってしまい、ゲームができない日があると、泣いたり取り乱すようになりました。
学校からの課題や宿題に時間がかかってしまうと、夕方にゲームをする時間がなくなってしまうことがありました。
そうすると長女はパニックになり過呼吸を起こしてしまっていました。
これがゲーム依存?と不安になったこともありましたが
長女とゲームの関係について考えてみることにしました。
この頃の長女は、不登校ぎみでした。登校できたりできなかったりでした。
転校してきて不登校になってしまったので、学校にお友だちはゼロでした。
友人ができないことを、ひどく悩んでいました。
そんな長女にひょんなことから友人ができました。
彼女の名前はトーコちゃん(仮名)オンラインゲームの中で知り合ったのお友だちです。
「学校で話す人がいない」と泣いている長女でしたが、トーコちゃんと友だちになってから、チャットで話をすることができました。
長女は「友だちができた」と嬉しそうにしていました。
チャットのいいところは「場の空気を読む」「相手の顔色をうかがう」というASDの長女が苦手なアクションが無いことです。
画面上の文字に書いてあることが全てです。
トーコちゃんとのかけがえのない時間を奪ってしまうのは良くないと思い、ゲームの時間を確保するためにスケジュールのプランを考えました。
プランA
【プランA】 帰宅後にすぐゲームを1時間プレイし、夕飯の後に入浴・宿題をする。というプランです。
実際に試してみると、帰宅後ゲームをしているときは機嫌がいいのですが、夕飯の後の宿題・入浴の気分が乗らず、ぐずぐずになって、寝る前には過呼吸を起こすようになってしまいました。
この方法のダメだったところは、長女がナーバスになりやすい、18時以降の時間帯に嫌いな入浴や、こだわって徹底的にやりたい宿題を持ってきてしまったことです。
違うプランを考えることにしました。
プランB
【プランB】 帰宅後すぐに入浴・宿題をする。夕飯後にゲームをする。というプランです。
プランBは、あまりおすすめしたくありませんでした。
理由は、プランBだと、ゲームの後にすぐ就寝することになるからです。
就寝前にパソコンの画面を見るというのは、入眠に影響があるのではないかと思ったからです。
しかし予想に反し入眠は良好でした。
楽しいこと(ゲーム)をした後なので、笑顔で寝室へ向かい、良く眠れているようでした。
過呼吸も起こらなくなりました。
プランBでしばらく様子をみることになりました。
興味のあることを見つけてあげたい
ASDの人は「興味の幅が狭く深い人が多い」と本で読みました。
長女もそのタイプです。ゲームのことにはものすごくこだわりますが、その他のこととなると「なんでもいい」「どっちでもいい」「どうでもいい」といった感じです。
そこまで熱中できるゲームの趣味を見つけられたことは、幸せなことだと思います。
しかしゲームひとつにすべてを捧げてしまうのは、危険なのではないかと感じていました。
もし停電が起きたら?ゲームは使用できません。
長女はパニックを起こしてしまうでしょう。
そこでわたしは、ゲーム以外で長女が興味を持てそうなことを探すことにしたのです。
2年間探して見つかったのは「将棋」と「アナログラジオ」です。
どちらも長女が好きで興味があることです。
そしてどちらも停電時でも楽しめる趣味です。(ラジオは電池が必要ですが)
いろいろな趣味を持つことで、どれかひとつができない状況になっても、逃げ道ができました。
そして友人がいなかった長女ですが、将棋教室でお友だちもできました。
中学生になった現在の様子
小学生の高学年頃から「中学生になったら、こんなにゲームはできなくなるよ」と予告していたせいか、ゲームができない日があっても精神的に落ち着いています。
興味が分散されたせいなのか、ゲームへのこだわりが、以前と比べて薄くなった気もします。
中学生になったいまは、ゲームへのこだわりでパニックを起こしていません。
トーコちゃんとの友人関係は続いています。
トーコちゃんと呼んでいますが、女性なのか男性なのか、どこに住んでいるのか、年齢も知りません。
長女はまじめなので「個人情報のやり取りをしてはいけない」という約束を固く守っています。
これから先もゲームと長女の関係を見守っていきたいです。