ここでの祖父母は、わたしの両親のことです。
娘は、小学四年生のときにASDと診断されました。
それまでは「少し変わってる気がするけど個性かな？」と思っていました。
自傷行為が始まったことがきっかけで、病院を受診することになりました。
この頃から長女は、外出を嫌がるようになりました。
ちょうどコロナ禍の自粛期間と重なっていたため、外出しなくても済んでいました。
祖父母の家に行かなくても済んでいました。
祖父母と長女
祖父母は長女のことを「まじめで一生懸命な子」だと思っています。
わたしたちは転勤族で、実家から離れたところに住んでいます。
祖父母と長女は基本、電話での交流になりますが
不登校になっていたときに電話で「長女ちゃん、学校は楽しい？」と聞かれると、うそをつけない長女は困ってしまいました。
長女は完璧主義なので「学校に行けない自分は完璧じゃない」と苦しんでしまいました。
このままではいけないと、わたしは祖父母(両親)に長女のＡＳＤを打ち明けました。
そして見守ってほしいと伝えました。
祖父は「そんなの考えすぎだ。気合いでなんとかなる」と言っていました。
(たいていのことは、気合いで何とかなると思っているタイプ)
祖母は「あんたが甘やかして育てたからだよ。口答えしたら叩きなさい」と言いました。
(体罰で子どもをだまらせるタイプ)
わが親ながら、頭を抱えました。全然伝わらない……
両親は神経発達症のことを知らないだろうし、性格的にも理解は難しいかも……とは思っていましたが
全く理解してくれませんでした。
夫も、診断された当時は「うちの子はちがう」と現実を見ませんでした。
4年経って最近ようやく長女の特性を理解してきたかんじなので
祖父母も理解に時間がかかるかもしれないです。
父方の祖父
夫といえば夫の父が健在です。
長女にとって父方の祖父ですが、長女のＡＳＤのことは隠しています。
親族に優秀な方が多いので、夫は言いたくないらしいです。
なので父方の祖父は「長女ちゃんは何の職業に就くかな？親戚の〇〇くんみたいに公認会計士はどう？」など無理難題をふっかけてきます。
長女には「まだ先のことだからわからない」と言っていいよ！と伝えてあるので、「わかんない」で通しているようです。
もちろん父方の祖父の家にも行けないので、電話のみの交流です。
なんだか父方の祖父の期待が大きくて、長女もそれに応えたいタイプなので、プレッシャーがかかってます。
あまり長女の気持ちを乱さないでくれーって思っています。
わたしは正直、長女に会社勤めが勤まるのかも心配です。
わたしたち夫婦は特に残せるような資産も無いので、長女には生活するために仕事をしてもらわなければなりません。
無理をしてあこがれの職業を目指すよりも、長女が続けられるような仕事に就いてほしいと思っています。
最近のこと
夫が手術することになって入院したときに、祖母がわが家に泊まりにきました。
そのときに長女がパニックを起こしてしまい、祖母はそれを目の当たりにしたので、長女のことを少し理解してきたように感じます。
神経発達症関連の本も読んだみたいです。
少なくとも体罰でなんとかなるとは考えなくなったので良かったです。
祖父はいまだに「気合でなんとかなる」と信じています。
もう面倒なので「そうだね」って返しています。