母の呪い

子どものころ、母が決めたルールがありました。

・コート、ジャケットの前ボタンを閉めてはいけない。

・暑くても、寒くても、痛くても常にポーカーフェイス。

私は上記の母の呪いにかかっているので、どんなに寒くてもコートの前全開でポーカーフェイスで歩いています。

すごく寒いんですが、呪いのせいで閉めるとモヤモヤしてだめなんです。

雪がちらつくほど寒いのに、コートの前全開でポーカーフェイスで歩いている人がいたら、私かもしれないです。

・あんたはトイレが近い！

これも母の呪いです。よくよくほかの人と比べてみると、実際そんなにトイレは近くないのです。

でも子供のころから「あんたはトイレが近い！尿を貯めておけない！」と言われ続けたせいか、ここぞというときに（映画館や新幹線など）トイレが近くなってしまう！やっかいです。

子どもたちには、こういった呪いはかけないよう、細心の注意を払って生活しています。

良いことは声に出してほめるようにはしています。

ちなみにいま、夫に「おまえは虚弱体質だ！」と言われ続けています。

これは効かず、大人なので跳ね除けてしまっています。

わたしは夫に「あなたはやさしい人だ」と11年かけて呪いをかけ続けていますが、最近になってようやく効きはじめてきたような気がします。