AGI ウール織じゅうたん専門 webショップのブログ記事
「CARPETS TIPS」:カーペットに関するヒント
カーペットのコト・Webショップ製品のことなどをご紹介しています。

 

 

近年、ウィルトン織という言葉のカーペットが増えました。

ウィルトン織という言葉が わが国でなぜ云われているのか?

 

もともとは ウィルトンカーペットというのが英国の織カーペットのことを云い わが国では 織カーペットを織じゅうたんと呼ばれています。

その言葉をくっつけてウィルトン織カーペットと 販売元会社などが云ったのではないでしょうか。

呼ぶとすれば ウィルトンカーペット・織じゅうたん どちらかの言葉で良いかと思います。

 

 

ウィルトン(Wilton)織とは

 


18世紀初頭 イギリスのウィルトシャー州ウィルトンで生まれたカーペットのこと。
産業革命以降の蒸気器官の発達により ウィルトン織は一世を風靡しました。
日本でも明治後期から昭和にかけて業界標準として広く用いられたカーペット製造法です。

ウィルトンカーペットは 国会議事堂の赤絨毯・一流シティホテルのロビー・新幹線のグリーン車・あるいは高級ブランドのフロア・自動車のフロアマットなど 聞けば誰もが知っている場所で使われています。

 

 

 

当店のウィルトンカーペットは このような織機で製造されているカーペットで国内でつくられ それを敷き詰める床 もしくはラグとして お届けしております。


 

 

織じゅうたんの発展

 

 

  • ビロード
  • モケット
  • ブラッセル織
  • ウィルトン織機

 

緞通のように糸を結びつけずに パイル織物を作る方法としてはビロードがあります。

この技法も緞通と同じく西アジアで発達し 12世紀にエジプトのビロード織匠がイタリアのルッカの町に伝えて 欧州の他にもビロード工業の種がまかれました。
 

これを見たフランダース(現在のベルギー、オランダ)の織匠はビロードよりもっと厚地で羊毛を使ったパイル織物を開発しました。

テーブル掛けや椅子張地 それに敷物用のパイル織物『モケット』の誕生であり モケットよりもさらに厚地の織物もつくられました。

 

当時ヨーロッパでは旧教徒と新教徒との争いが激化したため 新教徒の織匠は次々とイギリスに逃避しました。

英国ウィルトーシャー州ウィルトンの町の城主 ペンブローグ候は1720年に2人の織工をつれてきて よこ糸2本毎にパイルを1本ずつ織るループパイルのカーペットをつくらせました。

 

これはブラッセル織と呼ばれています。 

 

 

1801年 フランス人のジャン・ジャカールが紋紙を使って柄物をつくる紋織物(ジャガード機)を発明しました。

1820年ごろには敷物にもジャガード機が応用されるようになって敷物の製法は 一段と進歩し ウィルトン織機(三越のカットパイル織機)が発明されました。

このように発展し 蒸気が電気におきかえられ織じゅうたんの生産量がますます増え種類も多くなりました。

 

織じゅうたんの普及とともに カーペットを部屋一面に敷きつめるウォール・ツー・ウォール・カーペットが 流行するようにもなりました。

1950年代に入ると 二重カーペット織機が開発され 同時に2枚のカットパイルカーペットを つくることができるフェイスツーフェイス(ダブルフェース)カーペットが出現しました。

 

※ウィルトン織りラグという言葉を見るかと思います。

一般市場で販売されているウィルトン織カーペット・ラグの 90%は 正式にウィルトン市と歴史的に関わりのない織機でつくられた製品がございます。

 

お間違えのないように。

 

ウィルトン織の中には VAN DE WIELE の 高速カーペット織機の製品がございます。

正式にウィルトン市と歴史的に関わっていないもので おもにラグのサイズで作られているものです。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました

 

 

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