レシチンといえば腐りやすい。というわけで防腐についてあれこれ。
手作りコスメ基材にはどんな防腐剤があるのか改めてピックアップ。
【水分の防腐剤】
525円/20ml (ピーチピッグ)
グレープフルーツの種から抽出された水分用天然防腐剤。
[配合量]
材料に対して0.5~5%(標準で2%くらい)の濃度で使う。
(化粧水100mlに対して小さじ1/2程度)
[特徴]
石けんや化粧水、乳液・クリームの水分防腐などに使用できる。またGSEを化粧水に入れると弱酸性になる。
オイルの酸化防止作用はない。
ハーブティや生薬エキス、ヒアルロン酸やガム類(キサンタンガム・グアガム等)と相性が悪く沈殿物が出る。
■クエン酸銀
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クエン酸と銀(殺菌・消臭効果があるとされる)で作られた防腐剤。
1300円/30ml (ピーチピッグ)
[配合量]
全量の0.1~0.3%でご使用(全量50mlに1~2滴)
[特徴]
水の雑菌の繁殖を防ぐ効果があるが、オイルの酸化防止効果はない。
相性が悪い成分は特にないので、ハーブティや生薬、ヒアルロン酸が配合された化粧品に利用可。
ただしハーブによってはクエン酸を加えたときのように色が変わる場合があります。
(例えばローズやハイビスカスは鮮やかな赤ピンクになる)
他にもこんなに沢山。
■ナッツピールエキス 1,680円円/20g(ぴのあ)
■オーガニック大根の根発酵液 (天然防腐剤) 1300円/30ml (ピーチピッグ)
■アスペンエキスパウダー (植物エキス防腐剤) 1500円/10g (ピーチピッグ)
【油分の酸化防止剤】
ローズマリーオイルから抽出されたオイル用天然抗酸化防止剤。パウダーもある。
420円/20ml (ピーチピッグ)
[配合量]
全体量の0.1%~0.2%の配合(50mlのオイルに1,2滴くらい)
[特徴]
手作りクリーム・乳液や石けん、クレンジングやジェルなどに使用できる。
また、オイルの酸化を防止するだけではなく、香りや色も長く保存する効果がある。
水分の防腐作用はない。
主には大豆油、ナタネ油などから得られ、基本的には他のベースオイルとなる植物油に混ぜて利用するもの
525円/20ml (ピーチピッグ)
[配合量]
濃度による
[特徴]
乾燥肌を和らげる効果がある。入れ過ぎはNG。
【油水両方の防酸化防腐剤】
GSE+ROEにティートゥリーから抽出された成分が入ったもので、更に食品グレードの保存剤も含まれる。
(アゾニジニル尿素・メチルパラベン・ポリパラベンが0.5%含)
750円/5ml (オレンジフラワー)
[配合量]
0.5%
[特徴]
水と油の両方に溶けるため、手作りコスメのあらゆる種類に使用できる。
まだ他にもありそうだけどとりあえずはこんなかんじ。
体質(アレルギー)に気を付けて価格と相談しながら使用感で決めていくとよいのだろう。