最近の写真技術では一番の進化は、デジタル化で、それに伴うセンサー感度と現像技術の進化が著しいのではないかと思っています。特にフィルム時代を知っている人にとっての現像とは暗室で、薬品とフィルムとの格闘というイメージかもしれません。かくいう私もその世代で、高校時代に写真部の幽霊部員として薬品の匂いのする暗室に出入りしたことはありました。やはりデジタル化されても現像というのは重要で、使う機材や方法は違っても、意図する画像にするために調整するというところでは、一緒なのだと思います。私のMacはちょっと古いので、現像ソフトの負荷が大きくなかなか本格的な現像処理というものは、やっていないのですが、rawデータをiPhoneに取り込み、そこで編集するという方法で現像の真似事をしています。なかなか面白く、手軽に出来るので、プリントをするために緻密な調整をするのでなければ、これで十分なのではないかと思うくらいです。最近は自分で発信をする機会というか場所がいろいろあるので、趣味としてやるには、すごくいいものではないかと思いました。昔の現像よりももっと細かいところまで手を加えられる分、私の考えている現像とは違ってしまっているかもしれませんが、レンズを通して出来上がった画像とその時自分の頭の中で描いた場面の差異を修正するのが現像の一つの意味ではないかと思います。今回それをやって見たらとった写真が携帯の画面上ではありますが、生き生きとしてくるのを感じました。写真を今趣味としている方も、これから始めようという方も、いきなりは無理と言わず、できる範囲で、現像までやってみてください。きっと撮ったその時の状況や感情が生き生きと蘇ってくることだと思います。毎日を楽しく過ごすために、どうですか?