今回は今、大和ハウスさんで設計と施工を担当させて頂いてる
「ATA ハイブリッドトラス工法」を紹介させて頂きます。
中大規模スパン(内部に柱がない)の木造建築が可能なハイブリッドトラス構法では、
これまで鉄骨造や鉄筋コンクリート造でしかつくれなかった大空間を作ることが可能です。
特殊な材料を使わず、一般に流通する木材のみを使用し最大33mまでスパンを飛ばすことが出来ます。
内部に柱がないと云うことは、
間取りの自由性に加え、倉庫や工場・店舗・保育所など広い空間が必要な施設に適応します。
そんな特殊な工法を、奈良市鳥見町の歯科医院さまの新築工事で
大和ハウスさんとクリニック専門のACTさんと一緒に施工をさせて頂いています。
トラス本体はトラックで運搬可能な寸法に分割し、現場組立になります。
事前に、加工工場の(株)宮本工業さんに伺い、施工途中のトラスの詳細と施工順序を確認し建方準備に入ります。
建方当日は、宮本工業さんのスタッフさんがトラスを組み
順次取付の作業で、午前中には屋根まで施工できました。
垂木と野地の組み立てが特殊なので若干戸惑いましたが…内部に柱と梁などが無い為
施工もかなり効率よくすすめられます。
今回は医院なので仕上がりでは大空間を実感できず残念ですが、
円形ドームなども施工可能なので
次回は構造材を表しにした様な大空間を提案したいと思います。
かなりいい商品だと思います。