
昔、遊牧民が移動するさい牛乳を持ち運ぶのに、牛の胃袋を利用していました。すると、幾つかの胃袋に入れていた牛乳が固まってしまいました。勿体ないのでそれを食べて見たら、とても独特な香りの美味なものになっていたのです。
すべての胃袋では起こりませんでした。これはどうしてでしょうね。実は牛の胃袋は4つあります。そしてお母さんのミルクを飲んでいる赤ちゃんの牛の第4の胃袋に入れた牛乳だけがチーズになったのです。
牛の赤ちゃんの第4の胃袋だけにキモシンという牛乳のタンパク質を分解する酵素があります。つまりチーズを作るにはキモシンが必要なのです。
一頭の子牛からとれるキモシンの量はごくわずかです。これではチーズを低コストで大量生産することはできません。
そこで現在チーズの輸入元の海外では、このキモシンの遺伝子を大腸菌に組み込みこの大腸菌を培養しキモシンを大量生産しているのです。この技術は1994年にアメリカが実用化しました。まったく人間はすごいもんですね。
しかし感心ばかりはしておれません。遺伝子組み換えキモシンについては安全性に疑問があります。
日本の厚生労働省は「遺伝子組み換えキモシンは培養後の精製工程において組み換え体そのものには含まれないので安全性に問題はない」と発表していますが、遺伝子組み換え食品は長期間摂取の影響やアレルギーの問題などわからない点が多いんです。
遺伝子組み換え食品を与えられた子供ラットは成長が遅れ、生殖能力がない可能性があるとアメリカの学者が指摘しています。
遺伝子組み換えキモシンの添加は、今は輸入品のみで、現時点では国内産には使用してはいませんので、チーズは出来れば国内産を選ぶ方が安全かもしれません。
エイジリバース倶楽部 久保