桜の花が散ると、他の花たちが色彩を放つこの頃。
その中で静かに主張してるのが柿若葉。
身近にたくさんあるせいか柿の若葉がまぶしいくらいだ。
私の目にはどう歩いても目に入ってくる。
気になって近くに寄ってみたら・・・。
あらあ~もう実の額が出来てる。
そうかあ、こうやってあのオレンジの実がつくんだね。
私の友人は柿若葉が好きでこの季節になるといつも口にする。
この季節、私が好きな言葉は「山笑う」。
山が新緑になる様を表現する俳句の季語らしい。
俳句といえば歳時記があったなあ~と思い探したが見つからず。
でも「ポケット俳句」という本を見つけた。
表紙の帯が目に入り読んでみたら、おもしろい。
この本は、45人の俳人・作家等の俳句を集めたものである。
この本の編者はまえがきでこう書いている。
落第や 吹かせておけよ ハーモニカ
一読たちまち、落ちこぼれ、どんじり、びりっけつ、と言った少年時代の赤点虫が編者の脳天から飛び立った。
この一句で編者は「ポケット俳句」を作る気になったと・・・。
ちなみにこの句の詠み手は小沢昭一。
本をぱらぱらみたらこんな句があった。
青蛙 おのれもペンキ ぬりたてか 芥川龍之介
春の風 ルンルンけんけん あんぽんたん 坪内稔典
柿若葉
本の帯がいいなあ~