Blog No.0618「日経CNBC・WRAP TODAYより-2009.11.27」 | Agent DのWillful Days II

Blog No.0618「日経CNBC・WRAP TODAYより-2009.11.27」

「進む円高・ドル安 世界経済への影響」


・基本は、足元円高になってるが、今年3月にFRBが量的金融緩和(信用緩和)を取って以降、各国通貨がドルに対して強い。その間、円は横ばいだったが、円高が急激に起こっている。きっかけになったのは、短期金融市場。ここでは金利がいちばん低いのは円と思われているが、ドルと逆転している。アメリカの金利の方が低い。これは円高要因。金利逆転のたびに円高。円キャリーとドルキャリーが同時に起こっている。


・ドル安が進行している。ここまでは秩序あるドル安で、政府も容認。安心してドルが売れるので、ドルキャリートレード進行。どんどんドルが安くなる。


・バイアスをかけているのはヘッジファンド。先物だけやってるヘッジファンド“CTA”が、うまくドル安を利用している。ドルを売って、商品先物を買うストラテジー。商品相場はドル建てなので、商品相場の絶対値が変わらなくても、ドル安の分上がる。原油が2割以上上がる→ドルが2割以上下がる。政府そのものがドル安を容認しているから、一気に円高になった。


・ヘッジファンドも一時期苦しいときがあり、数が減ったが、ここへきて息を吹き返してきて、資金供給されてる…基本、ヘッジファンドはレバレッジ。ドルや円を借りての投資。リーマンショックで半分ぐらいのファンドは消えたのだが、生き残ったヘッジファンドは、FRBの金融政策を楽しもうと、大々的に投資している。


・今日の為替市場は、円の独歩高、最近のドル安が与える世界経済への影響…去年も夏場に原油が147ドルまで上がったが、そのウラでドル安が進んでいた。他の通貨からすれば、原油高にはなっていないが、ドルはドルで上がっている。商品相場が上昇すれば、いずれ景気に水を差す。そうすると、商品相場・株価が崩れて、急落へ、というのが起こりうる可能性。


・今後のヘッジファンドの動きと日本への影響…今年、特に先進国がどれだけ経済対策をしたか。アメリカの財政赤字は3倍。一方で中央銀行もリスクをどんどん買い取っている。FRBは証券買い取り。今年、マーケットが落ち着いていたのは、民間のリスクを政府が肩代わりしていたため。その肩代わりしたリスクがどうなるのかが問われている。ヘッジファンドは頭の中に入れていたから、今日のドバイショックへ。


・短期金利低く、財政拡張してるので、長期国債がUP、そのギャップ心配。長期から短期へ、お金が流れてきている。日本の財政赤字、累積では先進国でダントツ、既にIMFやOECDは、警告を発している。日本は、このままでいいのか? 前回デフレの時に、自民党政権が財政出動した結果がこれ。今回もデフレに対してどうするのか、どんな手立てがあるのかが問われている。金利0で財政出動の余地もない。そのような中で、日本はどういう政策を取るのか。株価下落と円高が民主党政権に問いかけている。



(草野グローバルフロンティア代表 草野 豊己氏)