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アトリエ・フロール(株)写眞研究課

写真家・花井雄也がお送りする、写真ブログ。商品写真から赤外線写真・ピンホールカメラなどマニアックな写真まで、多様な作品を掲載しています。
※当ブログ内の写真は無断転用・無断使用禁止です。

だいたい2ヶ月に一回恒例の「らくらく写真部」が2月13日に3周年記念スペシャルで開催されました。

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3年前の2008年1月17日、らくだ部長の勤め先の「六本木 T's Bar」に取材撮影でお邪魔した際に、撮影後にらくだ部長と飲みながら「らくらく写真部」の構想が持ち上がり、ちょうど翌月の2月17日に第1回目が開催されました。

その後「高田馬場 白うさぎ」、現在の「関西酒場 らくだば」と場所を変え、今回で記念すべき3周年。

3周年は久々に人物を撮ろうと言う事で、代々木公園で人物撮影講座を行いました。

それでは、「第15回らくらく写真部」レポート、行ってみましょう!


今回ももちろん快晴!
それにしても毎回、気持ち悪いくらい晴れます。過去に雨が降ったのはたったの1回だけ。
晴れ男・晴れ女の集団です。


今回、3周年記念という事で、集合写真も4×5(シノゴ)で撮影。
とは言っても狙った訳ではなく、たまたまエニーさんが長野からシノゴを担いでやってきたので、拝借して撮影。
久々にシノゴで撮影しましたがやはり良いですね、あの感覚。
フレーミングから撮影までの一連の動作を含め、デジタルにはない1発勝負の緊張感があるように思います。


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撮影:らくだ部長


講習は弊社のフォトグラファー、田鎖くんが担当しました。
初めての講師で、緊張しながらも、無事に講義を終え、早速撮影しながらの勉強会に。


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■光の読み方

写真は光画とも言われるほど、被写体への光のあたり方が、写真の善し悪しに大きな影響を与えます。
光のあたり方を読めるようになれば、プロのような写真に少し近づく事が出来ます。
・・・・という訳で、早速実践。



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光のあたり方で、こんなに見え方が変わります。

①順光・・・・撮影者の後ろに光源がある状態。

被写体の正面に光源が来ているため眩しい顔になりがち。
あまり陰影がなく平坦な感じになります。
※この写真は完全な順光ではなく少し斜めから光が当たっています。

②斜光・・・・被写体に横から光が当たっている状態。

光が当たってい部分と、陰になっている部分の差がはっきりと出るので、立体感が出ます。
この写真のライティングは左上から光があたっていますが、これは「レンブラントライティング」とも呼ばれます。


③逆光・・・・被写体の後ろに光源がある状態。

人物の輪郭が白く光り、柔らかい雰囲気に撮る事が出来ます。
プロはこの逆光を非常に良く使います。
ファッションやグラビアなど女性の写真はこのライティングで撮る事が多いです。
「逆光だと暗くなってしまう」と思われがちですが、陰になった部分に露出を合わせれば、暗くなりません。
コツは、「望遠系のレンズを使う・光源を画面内に入れない事」で暗くなるのをある程度防げます。
それでも暗いときは露出補正で明るさを上げれば、OKです。



■逆光+レフ板

先ほどの、光の読み方で逆光が良いと書きましたが、この逆光写真にもう一工夫すると、雑誌の1ページのような写真になります。

それはレフ板(口語では「レフ」と言います)。

撮影現場を見ると必ずと言っていいほどレフ板にお目にかかれます。
このレフ板は、光を反射させて被写体に当てる道具です。
※決して仰いで涼しくする道具ではないので、ご注意を。笑

レフ板で光を反射して被写体に当てる事を、業界用語では「レフで上げて」とかいいます。
私も語源は詳しくはわかりませんが、「レフ板で光を足して、露出を上げてくれ」というような事だと思います。
だいたいの場合、光は上から来ているので、被写体の足下などに構える事が多いので、「光を持ち上げる」というニュアンスもあるかもしれません。

とにかく、影になった部分を反射光を使って明るくしてやる、という事ですね。

さらにレフを使うと、目にキャッチライトが入ります。
キャッチライトとは、瞳に入っている光の事で、少女漫画によく出てくる、瞳の中のキラキラです。
これが入ると、生き生きした感じになり、表情良く見えます。

そんな技を使って撮影したのが、この写真。



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どの写真もモデルさんみたいですが、みんな写真部部員の女性陣です。

ひと味違った写真になるので、皆様もぜひ試してみてくださいね!



■昼間に夜みたいな写真を撮る方法

ここからは番外編です。
昼間に夜みたいな写真を撮る方法です。下の写真を見てみましょう。
夕方の3時頃、まだ明るい時間帯に撮影していますが、夜撮影したような写真になっています。

これは「日中シンクロ」という技術を使っています。
日中シンクロとは、昼間の明るいところでフラッシュを使い、露出のバランスを整える事なのですが、
「疑似夜景」では自然光とフラッシュの特性の違いを使って、わざとバランスを崩してしまう方法です。


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自然光=恒常的に明るい=シャッタースピードと絞りで明るさを変えられる
フラッシュ=一瞬の閃光だけで明るくする=シャッタースピードは関係なく絞りのみで明るさが変わる
この特性の違いを利用します。(一眼レフのMモードでしか出来ません)

①自然光をシャッタースピードを速くして-3段程度、露出アンダーの状態にします。
(ISOを出来るだけ低くしてシャッター速度は1/125sで設定。まだ明るい場合は絞り込んで暗くする)

②暗くなった人物の部分にフラッシュ光を当てて明るくする。
(晴天時の昼間に撮影する場合は大容量の外部ストロボが必要。)

すると、背景は暗く、手前の人物は明るく撮ることが出来、擬似的に夜の様な画にする事ができるのです。

ポイントは、背景に空を入れる事。背景と被写体の距離が離れている事。
ちょっと変わった効果が出て面白いので、上級者の方はお試しあれ。




部員の皆さんが撮影した写真はこちらのスライドショーでご覧いただけます。
どの写真も、すばらしい出来映えですね!





そして今回で3周年という事で、らくだ部長が「らくらく写真部ヒストリー アーカイブスDVD」を作ってくれました。懐かしい写真がいっぱいです。
初期の頃は、大多数の方がコンパクトデジカメでの参加だったのですが、この3年の間に一眼レフデジカメも安く高性能になり、かなり普及しました。






■次回告知■

平成23年4月3日 13時頃集合

毎年恒例の桜の撮影会です。
「関西酒場 らくだば」より歩いて3分の新宿御苑にて桜を撮りにいきます。

今回のテーマは「桜と人」。
前回は風景がメインで講習しましたが、今回は桜+人物での講習会を行いたいと思います。

参加費は、写真部3000円、懇親会(らくだばにて飲み放題付)3000円になります。
定員は20名ですので、お早めにご予約くださいね!


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