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アトリエ・フロール(株)写眞研究課

写真家・花井雄也がお送りする、写真ブログ。商品写真から赤外線写真・ピンホールカメラなどマニアックな写真まで、多様な作品を掲載しています。
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先日の写真展の後、かねてから考えて居た事を計画に移しました。

考えて居た事とは、赤外線写真の撮影に使用していた相棒、「SIGMA SD14 IR」とおさらばする事です。



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SIGMA SD14はこの半年、作品作りに欠かせなかったカメラだったのですが、
近年稀に見るじゃじゃ馬カメラで、クセを読むのに随分と時間がかかりました。

フィルターによって真っ赤で見にくいファインダーで撮影しているので、撮影後にディスプレイで確認したいにもかかわらず、ディスプレイの性能は色再現は他社の5~6年前のデジカメレベル。

さらに、撮影中に突然電源が落ちたり、書き込み中にエラーを起こして書き込みが止まらなくなったりしたことも1度や2度ではありません・・・。

撮影~画像処理までのプロセスはまだ我慢できたものの、Foveonという480万画素×3=1440万画素という特殊な撮像素子は可視光を写さない(色情報の少ない)赤外線写真には不向きで、出力するとトーンジャンプや暗部の画像荒れが著しく、写真展の大判プリントの際には、ものすごく神経を使わなくてはなりませんでした。



今年は、気合いを入れて春から赤外線写真の作品作りをしようと思って居るので、この不安定なカメラでは不安過ぎる・・・と言うわけで、カメラを新調することにしました。



今回新調するにあたり、クリアしたい条件は⑥つ。


①デジタル一眼レフカメラとして、十分な性能がある
 SIGMA SD14の時には、カメラとしての信頼性が低すぎたので、敢えて第一条件に。


②1200万画素以上の解像度がある
 A3以上の大判プリントする際に、十分な解像度が必要。


③ライブビュー機能が使える
 赤外線撮影では、フィルタのせいでファインダーがほとんど見えないので、ライブビュー機能で撮影するスタイルを基本にする。


④既に所持しているレンズで撮影ができる
 もう、2台の防湿庫の中がハッセル、マミヤ、コンタックス、キャノン、SIGMAのシステム一式で一杯一杯なので、新たなシステムは増やしたくない。そして、財布にも良くないしね!


⑤マウント部フィルターに改造可能
 これはSIGMA SD14時にとても使いやすかったので、応用できればベスト。


⑥1台で通常撮影にも対応可能
 UVIRカットフィルターを使用して、通常の撮影も可能になれば、撮影時に持って行荷物が減らせる。



と言うわけで、使い慣れたCanonの「Canon EOS 50D」を購入しました。


私はフルサイズCCDのカメラしか使ってこなかったのですが、敢えてこのカメラにした理由は、上記の条件⑤のマウントフィルターの為のフランジバックの余裕があるからです。
フルサイズのカメラでは、レンズの後玉からミラー室までの距離が(ミラーが大きいため)ギリギリ。

それに比べて、APS-Cサイズのカメラは、EFレンズ(フルサイズ用レンズ)を付けた場合、2~3mmの余裕が出来るのです。
この余裕が使いたくて、50Dを選定。

そしてSIGMA SD14でとても良かった、着脱可能なダストプロテクターの仕組みを応用した、マウント部フィルターを付ける事にしました。
この仕組みは、「ミラー室・CCDにチリが入るのを防げる」のと、「通常撮影時と同じようにレンズの着脱が可能なので、レンズ前フィルターを付け替える手間が省ける」という利点があります。

そんなわけでEF-S(APSサイズのカメラ用レンズ)は付けられませんが、元々フルサイズのレンズシステムしか持っていない私は関係無いので、本体のみ購入。
いっそ自分で改造しようと思ったのですが、時間も無かったので、IDAS社 に依頼し、本体のローパスフィルターを除去して貰うことにしました。


次回につづく

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