RAWとJPEGの違いを検証 ③ | アトリエ・フロール(株)写眞研究課

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写真家・花井雄也がお送りする、写真ブログ。商品写真から赤外線写真・ピンホールカメラなどマニアックな写真まで、多様な作品を掲載しています。
※当ブログ内の写真は無断転用・無断使用禁止です。

さて、前回に引き続き、RAW現像ソフトの性能比較を行いたいと思います。
今回は、晴天時の写真の比較。



■屋外写真の全体的な印象比較
すべてRAWで撮影したものを、各ソフトを使用し、そのまま現像しています。

【書き出し条件】
等倍現像(5616×3744pix)
カラースペースAdobe RGB 1998
ブログ掲載用にリサイズ保存


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■全体図評価


①~③のAdobe社のソフトはほぼ同じ結果で、色はプレーンな感じ。

④⑤のSLKYPIXはほぼ同じで、青空の深さがある。全体的にやや暗めな仕上がり。

⑥のDPPは桜の赤みが若干弱く、全体的にコントラスト弱め。

⑦⑧のApple社のソフトはほぼ同じ結果。若干マゼンタ寄りな印象。⑧のiPhotoの方が空の彩度が若干高め。

⑨のGIMPはかなり暗め。そのせいもあって、彩度が高く、ベッタリとした印象。




【拡大画像検証】

今回の被写体は枝など、細かい部分が多い被写体なので、フリンジの出方や、空部分のノイズ感などを見て行きます。
現像したデータを、500%拡大し、キャプチャしています。


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■拡大図評価

①~③のAdobe社のソフトはやはり同じ結果。空の部分のざらつき感若干あり。

④SILKYPIX3 空の粒状感はほとんどざらつきがなく、綺麗。若干葉の部分のディテールがつぶれ気味。
⑤SILKYPIX4 ④に比べ、桜のエッジ部分のフリンジの改善が見られる。

⑥DPPは粒状感も綺麗で、フリンジもあまり酷くはない。だが、全体に薄めでぼやけた感じに現像されてる事に起因している可能性もあり。

⑦⑧のApple社のソフトはやはりほぼ同じ結果。若干マゼンタっぽいが空は綺麗。枝や葉の部分のエッジは少しぼやけた感じがする。

⑨のGIMPは全体景でもベッタリとした色合いが目立ったが、そのせいもあり、フリンジや空のノイズもくっきりと出ている。
 そして前回の内観写真でも気になったが、なぜか画像が若干縮小されたようになって、画像がずれている。




【総評】

ソフトによって価格差や機能の差も大きいため、平等な評価を出しにくいのだが、画像の質だけでランキングしてみました。これからRAWにてを出すという方がいらっしゃれば、参考にしてみてください。
 


1位 ⑤SILKYPIX Developer Studio 4
2位 ④SILKYPIX Developer Studio 3

1位2位を独占した、市川ソフトラボラトリのSILKYPIXは現在新製品SILKYPIX5が発売されているため、そちらはさらに良くなっている可能性が高い。
レンズ補正(デジタルシフト)など、新機能も搭載されたようなので、これは購入に値するソフトであるようだ。
SILKYPIXはRAW現像専用ソフトのため、現像後、書き出し保存した後、詳細な画像処理をする為にはPhotoshopが必要。完成までに時間をかけられる場合に使用する形になるだろう。

SILKYPIX Developer Studio 3.0 Macintosh版/市川ソフトラボラトリー
¥21,000
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SILKYPIX Developer Studio 4.0 Windows版/市川ソフトラボラトリー
¥22,000
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3位 ①~③ Adobe社製品3種



Adobe社のソフト群は、①と②のPhotoshop CameraRAWは使い勝手が非常に良い。
RAW現像を行う場合、各種調整をスライダーで調整が可能で、数値が目に見えるため、使いやすい。
大量の現像を行う場合も、一気にCameraRAW上に展開し、処理が可能。
また現像後に詳細な修正を加える場合、Photoshopにそのまま転送・展開出来るため、他社ソフトのように、一度保存して、再度PSにて開くという手間がかからない。
CS5に付属しているCameraRAW6.6はレンズ補正(デジタルシフト・周辺光量調整等)、フリンジ補正、ほかElements10には無い詳細な現像メニューが搭載されている。

Lightroomは読み込み前にインデックス作成の時間が少々じれったく感じる。
あくまでRAW現像専用ソフトなので、大まかな補正はできるものの、合成や詳細な調整は出来ないため、現像後にPhotoshop等で再展開する必要がある。
RAWからの書き出しのみで完了出来る場合に使用するかたちなので、Photoshopを既に持っている場合はCameraRAWとの性能の差はほとんど無いため、両方購入する必要はないだろう。

Adobe Photoshop CS5 Macintosh版 (32/64bit)/アドビシステムズ
¥99,750
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Adobe Photoshop CS5 Extended Macintosh版 (32/64bit)/アドビシステムズ
¥140,700
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Adobe Photoshop CS5 Windows版 (32/64bit) (旧価格品)/アドビシステムズ
¥99,750
Amazon.co.jp

Adobe Photoshop CS5 Extended Windows版 (32/64bit.../アドビシステムズ
¥140,700
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Adobe Photoshop Elements 10 日本語版 Windows/Macint.../アドビシステムズ
¥14,490
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Adobe Photoshop Lightroom 3.0 Windows/Macintosh版/アドビシステムズ
¥33,600
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4位 ⑦Apple Aperture3.1

Apertureは金額も安く、性能もそこそこ良い。
Adobe Lightroomと近い存在。
画像の生成に関してはLightroomより彩度や明度・コントラストが高めに出る傾向にある。

Aperture 3/アップル
¥19,800
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5位 ⑧Apple iPhoto 7.1.5

iPhotoはOS付属ソフトにしては非常に性能は良い。
だが、あくまでビュワーソフトであり、RAW現像ソフトではないため、RAWからの書き出しはできるものの、調整はいっさい出来ない。その点では、今回のランキングではランク外とするべきかもしれない。

iLife 11/アップル
¥4,800
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6位 ⑥Canon Digital Photo Professional 3.5.1

Canon DPPはカメラ購入時の付属ソフトの為、無料。
とりあえずRAWを触ってみたい方にはオススメ。
生成される画像も、細かいところを見なければ、バランスの良い処理をしてくれる。



7位 ⑨GIMP 2.6.1

GIMPもフリーソフトの為、ローコストで画像処理を体験したい方にはオススメ。
だが、性能はやはりフリーソフト。
RAW現像後の画像処理も可能なので、Photoshop Elementsと似ている。
使ってみて感じたのは、RAW現像時に見ている画面の色と、展開後の色が異なるということ。
現像画面でしっかり調整しても、展開後に色が変わってしまうのは致命的である。
ノイズ処理やカラー性能などあまり良い結果は得られないので、少しお金に余裕があればPhotoshopを購入した方が良いだろう。


GINP2 入手先
http://www.geocities.jp/gimproject2/download/gimp-download.html




以上、RAW現像ソフトの性能比較、いかがでしたでしょうか。
当ブログのテーマ「デジタル写真研究課」の中ではまたこのような技術系のネタがあれば紹介したいと思います。
画像処理によって、作品をさらに良くするテクニックなどのご要望もありますので、いずれ掲載して行きたいと思います。







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