夜桜写真 〜静かな夜の宴 其の参〜 | アトリエ・フロール(株)写眞研究課

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写真家・花井雄也がお送りする、写真ブログ。商品写真から赤外線写真・ピンホールカメラなどマニアックな写真まで、多様な作品を掲載しています。
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夜桜シリーズ、今日からは今年撮影した写真を掲載いたします。
(前回までの夜桜は、昨年の写真です)

夜桜写真 ~静かな夜の宴 其の壱~
http://ameblo.jp/agent00/entry-10497631884.html

夜桜写真 ~静かな夜の宴 其の弐~
http://ameblo.jp/agent00/entry-10502937282.html



今年はあまりタイミングとコンディションがイマイチで、雨や霧にだいぶやられました。
それでも3日ほど撮影に出られたので、撮ってきましたよ~

今年の夜桜・第一弾はおなじみ砧公園の桜。


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先日からトップ画像に使っている写真です。
霧が出ていたので、少しモヤがかっていますが、それはそれで幻想的で良い雰囲気になりました。




砧公園の桜は前々回にもお見せしましたが、そのほとんどがソメイヨシノ。

街中に良くあるソメイヨシノは、もっともポピュラーなサクラと言っても良いでしょう。
慣れ親しんだサクラですが、あまり深く知る機会が無いので、少し調べてみたところ、面白いことが解りました。

ソメイヨシノは「染井吉野」と書くので、奈良の吉野が起源の桜と思っていたのですが、実は江戸末期から明治初期頃に江戸の染井村(豊島区駒込)の造園師たちが、配合で作り出した品種なのだそうです。
(起源に関しては諸説あるようで曖昧です)

エドヒガンの仲間のコマツオトメとオオシマザクラの交配で生まれた鑑賞用サクラのため、エドヒガンの「葉より花が先に咲く」性質とオオシマザクラの「大きく整った花形」を併せ持ったハイブリッドな桜なのです。

見た目は申し分ないソメイヨシノですが、欠点もあります。
一代雑種(固定品種の優れた部分を雑種強勢という遺伝の原理を利用して掛け合わせた1代目の子孫)の交配のため、この子孫同士では交配はできません。
そのためソメイヨシノは自然に増える事はないのです。

つまり、すべてのソメイヨシノは、人の手によって接ぎ木で増やした、クローンなのです!
ちなみに、これが一斉に花を咲かせ、一斉に散らせる理由なのだそう。


そしてもう一つの欠点は、病気や環境悪化に弱いということ。
植えられている場所が、街中や公園など、荒らされやすい場所である上、交配による一代品種であることも原因して、その寿命は60年ほどと言われています。
美人薄命と言うわけです。

・・・しかし、この写真の樹を見ると、とても60年とは思えず、砧公園の事を調べてみたら、1935年に植えられた物だそうです。
ということは、75歳ですね。
理論上の寿命を優に超えた、超老木ということになります。
この堂々たる幹と樹全体に花を咲かせているところを見ると、まだまだ現役な気もします。
これも都立公園としてしっかり健康管理している証拠ですね。

いつまでもこの姿を見られる事を切に願います。



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一斉に花を付けたソメイヨシノ。桜のカーテンができていました。



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おそらく樹齢75年の老木。この写真の近辺の桜は存在感が他とは違うので、間違いないでしょう。
緑と散った花のピンクがすばらしい調和を演出してくれました。


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これは、エドヒガンの一種だと思います。(花の色と葉がないところから推測)
この写真までは順調だった・・・

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撮り始めが午前2時からと遅かったため、朝方になるにつれて霧が・・・
この時点で、視界は30メートルほど。


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暗い現場なので、アングル決めやピント合わせが大変なので、一カット撮影するのに20~30分ほどかかります。その間にも、どんどん霧が濃くなって、視界20メートル位。
砧公園はそれほど外灯が多くないのですが、霧によって光が増幅されて、いつもより明るい!
撮影時は、手持ちのクリップオンストロボでライティングしているので、それも霧に反射して写ってしまう始末。これ以上は、厳しいので撤収しました。


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ついでに現場の雰囲気も一枚撮っておきました。
全く外灯の無い状態での霧なら良いのですが、水銀灯の黄色が霧に反射して出過ぎるので、やむなく撤収!
しかし東京でこれほど霧が出るのは珍しいですね・・・。



追記:
先日掲載した、桜の撮り方講座を見てくださった、ぴよっちさん が、早速実践して記事にしてくれました!
良い感じに撮れたようで良かったです。
お時間がある方は見に行ってみてください。
詳細はこちら。




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