この数年、私はずっと中国BPOの分野(こちらは本業)に身を置いています。

振り返ってみると、中国BPO産業は少しずつ成長し、形成されている実感があります。これも市場の原理かもしれませんが。


利益率が5%,6%の日本市場の中で声高にBPRや効率化を謳歌しても、オフショアに持っていくだけで、30%のコスト削減ができるのであれば、もって行かない理由はどこにあるのでしょうか?


私がいままでお手伝いしてきた会社様の中で、1社のみ日本に撤退しましたが、その他、皆様が収益体質を改善し、大連に業務を展開しております。

「攻め」が最大の「守り」であることは、何千年の戦国の歴史の中で証明されています。


今後の中国の人件費の上昇を懸念して、反対する方も多くいますが、今の上昇率で行きますと、大連は10年後に日本のレベルに達します。

ただし、10年後の人件費の上昇を心配しているよりも、このままでは、5年後に自分の会社がなくなってしまうかもしれない危機感はあるのでしょうか。


強引にでも、BPO産業を作ってしまう中国をみて、日本のアグレッシブの無さに落胆してしまいます。