大連での駐在が長くなるのにつれて、日本のニュースもインターネットで見ることが多くなった。その中で、やはり、中国に関する報道や言論が気になる。


最近、1つ気づいたのは、日本のメディアで、中国を褒める、または中国に学ぶ、といったスタンスの言論が非常に少なく、どちらかというと、否定的なものが多いように感じています。


例えば、「中華文明は一度滅んでいたのだ 」、日経ビジネスの「中国再考 」の各記事などなどにおいても、中国を否定する論調が非常に濃く感じています。


中国再考において、多くの中国の今の社会現象を取り上げ、否定しているように思いますが、中国の「今」は通らなければならない通過点であり、日本の高度経済成長期とも似ているように思います。

「否定」から何も積極的なものが生まれないことが、大の大人として分かっているはずです。まずは「足元をみよう」ではないか。

「今の日本」、「これからの日本」のために、何をすればよいのかを少しでも考えているのでしょうか。他者を否定しても、自分が立派になるわけがありません。


さらに、日本経済新聞で、大連の水産業者が国後島でのなまこ養殖について、

「第三国の企業による北方領土進出で、領土問題を巡る日ロ交渉は一段と困難になる」と述べている。なんだか、中国が日本の北方領土問題にも巻き込まれているようです。


このような種種の報道をみて、本当に残念で仕方がありません。

上記の報道は事実ではないことではないのですが、みる視点が非常に偏っているように感じています。