中国への業務アウトソーシングの検討にあたり、多くのお客様は多くの懸念点を持っております。未知なものに対する慎重さは誰しもあります。

結論から言いますと、大連でのBPO業界の成長はもう10年経っております。業界の環境からしますと、いくつかの苦難を乗り越えてきていますので、解決できない課題はないと考えています。


懸念点の中で、よく取り上げられるのはセキュリティの問題です。

大連には、Pマークに準ずる認証PIPAがあります。

http://www.pipa.gov.cn/japan/NewsDetail.asp?ID=585

各種の個人情報の管理は日本の基準に従って行われます。日本のお客様の業務環境よりも弊社の社内の環境はよりセキュリティが高い自負があります。

これもアウトソーサー企業として当然のことですが。


そして、もう1つ、当然のことでありながら、心配されることがあります。

業務の品質と納期は大丈夫なのかということです。

これもアウトソーサー企業として、日中問わず、守るべきことであり、外国(中国)だから守れないとしたら、そもそも企業としての存在価値が疑われてしまいます。


そのほかにも、多く心配することがあります。

例えば、BCPの問題で、SARSのようなウィルス感染症が広がったらどうするかという質問があります。質問をそのまま質問者に返しますが、日本でも大型の感染症が広がったら、どのように対処するのでしょうか?

これは、もうそもそも中国だから起きるカントリーリスクではなく、どの国にも起こりうるリスクです。


事実として、上記のような懸念点を乗り越えて、大連のBPOが発展してきています。

そして、未だに、多くの懸念点があるのは、心理的な抵抗でしかありません。

この心理的な抵抗に勝つことで、大きな一歩を踏み出すことになると思います。