中国への業務アウトソーシングといったときに、よくコスト削減効果が取り上げられますが、それに加えて以下の多くのメリットも考えられます。


1.コスト削減

中国の人件費の向上はよく取り上げられる話になっていますが、日本のレベルに追いつくにはまだまだ時間がかかります。そして、何と言ってもオフィス等のインフラコストが安いです。大連のオフィスコストは日本の1/4程度です。


2.人材不足への対応

日本が高齢化社会に向かっており、労働人口層が減っているのは紛れもない事実です。各企業における人材の確保も難しくなり、派遣社員か外部委託をするしかありません。


3.人材の有効活用

各企業では、優秀な人材に多くの仕事(雑務を含め)が集まる傾向にあります。その人の仕事の中身をみてみますと、7-8割程度が雑務になっているのは多々ある減少です。そういう優秀な人材から雑務をはがし、より付加価値の高い仕事をしてもらうことが必須で、本人たちのモチベーション向上にもつながります。


4.顧客サービスの向上

いままで高コスト体質で提供できなかったサービスも提供できるようになります。


5.組織変革

中国人という価値観の異なる人たちと仕事をすることで、自分自身の仕事のスタイルや仕方などが客観的に見えるようになりますので、組織の変革につながり、企業のグローバル化にも寄与します。


6.中国進出の基盤づくり

アジアの事務センターとして基盤を固めつつ、中国におけるプレゼンス強化にもつながります。


私が接してきたお客様の多くは上記のような狙いで中国BPOの検討/実施をしています。